あらすじ
2004年・秋祭りの夜、一匹の金魚を手にしたまま平山透子(毛利恋子)は、母親の平山恵(野波麻帆)に神社の境内に置き去りにされる。それから八年後。中学二年生になった透子(清水くるみ)は水泳部に所属し、祖父・平山良雄(沼田爆)と祖母・佳子(島かおり)のもとで、ただ淡々と毎日を過ごしていた。部活の顧問である橋口美穂(佐藤江梨子)も、そんな透子の姿を気にかけつつも、扱いに戸惑っていた。そんなある日、学校から家へ帰ると、そこには八年ぶりに会う恵の姿が。悪びれることのない恵を拒絶する透子。「なんで今更」と動揺する。そんな透子の気持ちなどおかまいなしに、恵は祭りで和太鼓を叩く透子のために衣装の法被を自分が縫うと言い出す。真夜中にひとり法被を作る恵の背中を見て、少しの嬉しさを感じる透子だが、恵にはある思惑があった。その思惑を知り、大きなショックを受ける透子。その上、恵が作った法被には不恰好な金魚が刺繍されていて、その金魚に、置いていかれた日の思い出が重なった透子は再び恵を罵る。家を飛び出した透子は忍び込んだ学校のプールで美穂と会う…
透子と恵と佳子。親子三代の交錯する想い。透子を気に掛ける美穂の想いとは。そして「親子」「家族」という不思議な人間関係のなかで中学二年生の透子はこの現実とどう向き合い、成長していくのか…胸を締め付ける、切ないヒューマンストーリー。
△戻る
(C)フジテレビジョン