ダンドリ。
-Story-
[10/10]
要は、自転車でさやかの元へと向かった。遅れて、双葉たちも駆けつける。「私たち、一緒に出来ればどんな場所でも、どんな格好でもかまわないよ。ねえ、さやか、一緒にやろうよ。だって私たち、さやかがいなきゃ、楽しくないんだよ」と言って、傍らに立てかけてあった誘導灯を手にすると、双葉、まゆ実、教子に渡す要。4人は、それぞれスイッチをいれ、誘導灯を重ね合わせた。「意地っ張りは要じゃん。あんたたちもバカじゃないの…」と言いながら、さやかも持っていた誘導灯をその上に重ね…。
要たちは、誘導灯を振りながら、チアダンスを踊った。近くの路上で、美しく点滅するその光を見つめていた渡は、胸のポケットからさやかの退学届けを取り出して破ると、つぶやいた。「決めました。僕、味方になります」と――。
<Back
△もどる
0.ダンドリ。TOP
(C)フジテレビジョン