インタビュー
vol.4 浅野温子・浅野ゆう子・岩城滉一 トークセッション
いよいよ10月1日(火)夜9時に『抱きしめたい!Forever』の放送が迫って参りました!ここで浅野温子さん、浅野ゆう子さん、岩城滉一さんがご登場くださったトークセッションの模様をご紹介したいと思います。当日は約500名のお客様がご来場。W浅野と岩城滉一さんという超豪華な顔ぶれに会場中は歓声に包まれました。
トークセッションのお話を通じて放送目前に控えたお三方の『抱きしめたい!Forever』への思いが透けて見えてくる!?
さる、9月10日(火)そごう横浜店で記者会見そして約500名お客様をお招きしたトークセッションが開催されました。
早速、会見では核心をついた質問が飛び交いました。連続ドラマから25年、スペシャル版放送から14年という月日を経てドラマ出演依頼が来たときの感想をまずは伺ってみました。
浅野温子さん:「25年という月日を経た素の浅野温子、ゆう子、監督たちが一瞬にして(麻子、夏子に)戻れるのかというところに懐疑的なものがあったけれど、やっぱり楽しいね、幼なじみってやっぱり楽だよね、という空気感の中で収録を始めることができました。相変わらずチャラ男の岩城さんも入ってきて年を取っても変わらないのだなということを確認した現場でした。好きな人がいると自然と高揚しますよね。やっぱりこの現場が好きだったんだなと思いました。」
浅野ゆう子さん:「連続ドラマからかぞえて25年。スペシャルから数えて14年ぶり。14年のブランクがありましたが、濃厚で濃密な時間をぎゅっと過ごせた1ヶ月間(収録期間)でした。(スタッフ、キャスト)みんな大人になってさらに密接できたお仕事だったような気がします。元祖トレンディドラマの女王と呼んでいただきましたが、元祖チャラ男の岩城滉一さんも年を経て更に、あまりにすてきになっていることに驚愕。もう一度ほれなおしました。栗原プロデューサーの女性ならではの視点で脚本も描かれているので、さらに「リアルにおばちゃんだからこそ言葉にできちゃうんだぞ」というような生々しいセリフもあり、ドキドキしたところもあって…しない?しないね!(笑)」とどんな時も常に笑いを忘れない。「自画自賛になりますが、すばらしい作品になったと思っております。河毛監督のおかげです。」とさらに加えられました。
早川圭介役 岩城滉一さんも「年のことも言われましたが、いい年を重ねてこれたかなと思っています。今回の番組では、お二人(W浅野)のパワーがすごくて年齢を感じさせないというか。当時から25年という時間の経過が分からなくなるくらい、息も合ってて、雰囲気もそのままですばらしくよかったと思います。大人のための番組を見ていただいて、すてきな恋をしてくださる方が増えたらいいなと思います。」と語ってくださいました。
さらに、トークセッションでも3人のトークはとどまることを知らず、約500人のお客様たちを目の前にしてさらに語りたいことが次々と飛び出してきて止まらないといった様子。
浅野温子さん:「連続ドラマの皆さんのイメージをこわさないようにとがんばったつもりですが、なんせ年をとってますからあきらめてください(笑)」
浅野ゆう子さん:「連ドラから25年、25歳年をとりました、でも皆さんと一緒に25年間を歩んできたつもりです。連続ドラマ当時を思い出してなつかしいな、というお声と同時に「こんな風に麻子と夏子は生きてきたんだ」と楽しんでいただける、すごくすてきな作品に仕上がったと思います。」
岩城滉一さん:「夏子の亭主の圭介です。今回も僕がちょっと問題を起こしまして、大変なことになっております。早々に麻子に焼きを入れられる所から始まります(笑)ぜひ楽しみにいてください。」
と観客の皆さんに語りかけるようにそれぞれに語ってくださいました。
14年の月日を経て『抱きしめたい!』にご出演いただきたいという依頼が来た時、皆さんどんな気持ちになったのかあらためてお客さんを前にして伺ってみました。すると…お客さんを前にさらに皆さんは雄弁に語ってくださいました。
浅野温子さん:「このドラマを好きだと言ってくださる方をあまり幻滅させちゃいけないし、夢は夢のままでというところもあると思うし…。(このお話を)受けた方が良いのか受けちゃいけないのかって考えた時にチャレンジ、てところもありつつ、『結局はやりたいのか』、て(笑)やっちゃいました。あきらめましょう(笑)」
と笑わせてくれた。
浅野ゆう子さんには別の思いもあった様子。「(『抱きしめたい!』の原案)松原(敏春)先生が亡くなられたとき、河毛さんに「『抱きしめたい!』を卒業しなさいってことなのかもしれませんよ」というお話をされました。松原先生に「卒業しなさいよ」て言われたのかなと思っていましたら…『抱きしめたい!』やりましょうって。あれ?って」と会場を笑わせながら、「でも松原先生が「もう一回がんばってみろよ!」とお声をかけてくださったのかなと思い」とあまり時間をかけることなくご出演を即決されたそうです。
そんな中で圭介を演じた岩城滉一さんも「この年でおしゃれな番組やれるってのはありがたいと思います。」と語り、ドラマプロデューサー栗原美和子からも「大人の女性が見られるドラマを作ってほしい」という女性たちからの熱烈な要望をここ数年耳にし続け。同ドラマの企画に至ったとの説明がありました。
そんな圭介さんについて浅野温子さんは「セットでの収録は圭介が一番長かったです。そうですね、圭介が一日の労働時間が一番長かったと思います。それができていたのでやっぱり宇宙飛行士だなと思いました。」とまた笑いを誘う浅野温子さん。そんな言葉を受けて岩城滉一さんは、「本読み立ち稽古などありましたけど、お二人は昔も今も台本を持っていないんです!僕は昔から見えないところに台本を隠して演じていると『岩城さん台本見えているから隠して』などとよく言われます。お二人はあの長いセリフを計算されて、互いのやりとりがリングになるようにやっている。息があってるからこそできること。匠のわざですよ」としみじみかみしめるように語ってくださいました。
司会の笠井アナからは、バックステージでの3人の話しぶりがまるで麻子と夏子と圭介のようだという報告も観客の皆さんに入りました。河毛俊作監督からも「良かったドラマって、ドラマが終わっても登場人物が生きている。登場人物がどこかで恋したり働いたり、生きている。役者が役に、ではなく、役の方が役者に『おかえり』っと言う。そういうものだと思います。呼ばれるものなんじゃないかなって思います。」と語りました。
さらにこのドラマの重要な要素であるファッションに話題が及ぶと、栗原美和子プロデューサーは、「ドラマ放送が決まるとすぐに監督のもとへ行き、ストーリーよりもなによりもまず最初に2人はファッションリーダーなのですごくそこに期待が集まると思うので、50代のすてきなファッションスタイルはいかがしましょうか?と相談しましたね。」と監督との打合せを振り返った。そんな思いのこもったファッションにもぜひご注目いただきたい!
それぞれのファッションポイントについてたずねると、浅野ゆう子さんからは「昨年ドラマのお話をいただいてから髪をのばし始めました。おばさんなんて、だらだら長いのはよくないから、切れば切れば、といわれました。が。伸ばしました。」と決意の程が披露された。さらに「夏子は基本はトラッドなんです。大人のトラッドにそこにプラスアルファ"フェミニン"だったり、またはプラスアルファ"マニッシュ"だったり"カジュアル"だったり、というものを足すことによって夏子らしいファッションになっていると思います。」と語ってくださいました。
さらに麻子のファッションについてファッションのコンセプトを決めた監督に直接たずねると「スタイリストのような専門職の人って黒子で地味で、だいたい同じような格好をしている。そういった"黒子感"がほしかったんです。人をきれいにする人はどういう格好をするべきかというところを考え、夏子さんはビビッドな色を身につけているのに対し、麻子はベージュや白など何を合わせても合うような、それでいてセンスを感じさせるようなスタイルに。そして(お二人のファッションについて)何よりも気をつけたのはその年でなければ、50歳でなければすてきにみえない服ってあると思うんです。50を過ぎたからすてきでしょ。という服を意識しました。」 と語った。
さらに観客を驚かせたのは岩城滉一さんの次の発言。「当時から自前の服でやってまして。」会場中がこの言葉にどよめいた。「なかなか着るものがなかったので。白いものは白く、とか体にあったものを」というさりげない言葉に会場中うっとり。「今回も自前でお願いしますって言われたので、」ということで「(圭介は)事業主という感じなので、普段とそんなに変わらないスタイルで。自分なりに考えてみなさんとかぶらないように、とか。じじっぽくならないようにとか」とご自分プロデュースの衣裳を身につけて登場される。ぜひその点にもご注目ください!
さらに大注目なのがW浅野さんの初のお二人揃ってのウェディングドレス姿です!
浅野温子さん:「いかにも無理くりな設定で(笑)開き直らないとドラマが終わらないのであれですけど、監督もプロデューサーも思いきりがいいというか、あきらめ悪いというか」と語って笑わせるとすかさず司会の笠井信輔アナからは「ゆう子さん、少しうれしそうですよね。」という突っ込みが。ゆう子さんからも即、「芝居ですよ」との言葉が返ってくるが、さらにだめ押しで、岩城滉一さんが「俺もそういう風に見えた」と語ると、「芝居ですよ。いかんでしょ、50過ぎて…。うれしかったですよ(笑)」と会場をまたまた笑わせた。
そんな楽しいトークセッションの時間もあっという間に過ぎ、最後にあらためて『抱きしめたい!』ならではの魅力、『抱きしめたい!Forever』のこれからについてお尋ねしてみることに。
浅野温子さん:「みなさんが25年前の連続ドラマの時に何を好きだと思ってくださったのか想像でしかないですが、一緒に青春時代をバブリーな世界観の中で過ごした私たちは鬼の子のように言われましたがそこを超えた私たちが今、確かに存在している。なにか新しいもの、新しいものを、と求めながら前に前にと向かっていたあの頃は大きなターニングポイントだったなと思います。その中から生まれ、バブルの申し子のような『抱きしめたい!』というドラマのことを(視聴者の皆さんも)一緒になって楽しんだドラマという風に思ってくださっているのかなと、思います。」
浅野ゆう子さん:「あの当時バブリーだと言われていたその時代を皆さんとご一緒に、同じだけの時間を同じように体験しながら過ごしてきました。麻子は職業婦人で、夏子は主婦。圭介がいて、ふしぎな三角関係を描いたドラマ。それがどろどろっとしてなくて明るくはじけ飛んだテーマになっているドラマは他になかった、それがとても新鮮でした。ふっ、と手を伸ばせばふれられて、自分も同じような体験をしていて、という視聴者の皆さん自身に近いリアリティーがあったのでは。青春という一言でかたづけてしまうのはさみしい気もするんですが、あれは青春だったのですよ。私たちにとっても青春、皆さんにとっても青春。25年たってもこのようにまたお目にかかれる。あの頃を懐かしめると同時に今日もこうやって麻子、夏子、圭介は今も生きている、すぐ隣で生きているんです。すぐ隣で麻子、夏子、圭介が生きている、そこが魅力なのではないかと思います。」
岩城滉一さん:「時代のニーズにあった問題を過大でも過小でもなく魅力ある二人が演じ、女性同士の友情っていうものがみなさんの中に残ったのではないでしょうか」とそれぞれに『抱きしめたい!』の魅力を分析した。
そんな中、今回『抱きしめたい!Forever』を生み出すにあたって制作者が気をつけていたこととは?
演出、河毛俊作は「やっぱり懐かしむのではなく新しいドラマにするということ。Foreverというのがついてますが、最終的というよりも新しいドラマの始まりになればというのが一番の思いですね。」と語った。
プロデューサー、栗原美和子からは「過去よりも未来を見たいと思っており、これから放送する『抱きしめたい!Forever』のことを言わせていただくとこれだけ出演者の皆さまが現役バリバリで若くて格好よくて美しくて、ということでいていただけたからこそできたドラマだと思います!ぜひ見ていただいた方も同じようなきもちになってほしいです。自分たちもまだ若い!まだ恋するわよ!という気持ちになってほしいと思います。オリンピックも東京に来ることに決まりましたし、ぜひその頃の麻子、夏子、圭介も楽しみにしていただきたいと思います!」と語るとすかさず浅野ゆう子さんから「『抱きしめたい!2020』ってことですね。私たちも競技場におりちゃったりして」との発言が!「あんた元気だね。」と麻子そのものの突っ込みをすぐさまゆう子さんに温子さんが入れてくださいました。岩城滉一さんから「いかんせん70ですからね。生きているかもわからないし(笑)」と弱気発言が飛び出すとこれまたすかさず監督が「ハリソン・フォードはそれくらい。アメリカではそれくらいの年の人がいくらでも恋愛ドラマ演じてますよ」との言葉がかかり、さらには笠井信輔アナから、「『抱きしめたい!還暦』、『抱きしめたい!喜寿』というのもいいのでは!」という言葉が。さらに観客の皆さんに「見続けたいと思いませんか?」と問いかけると割れんばかりの拍手が!「ドラマ界のきんさん・ぎんさんになっていただきたい!」と笠井アナからW浅野のお二人へファンの気持ちを代弁したお願いをし、大歓声と拍手の中、トークセッションもお開きとなりました。
こんな楽しいトーク以上にさらに楽しくておもしろくて、切なくて心に響く言葉の数々がドラマの中では休むことなく飛び交います!
いよいよ『抱きしめたい!Forever』放送まであと少し!ぜひご期待ください!
【放送日時】
10月1日(火)夜9時〜
フジテレビ系全国ネット
10月11日(金)夜11時〜
女性チャンネル♪LaLa TV(CS)にて放送!
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