interview #04
古賀豊役 安田顕さん
古賀医師はどのような人物だと思いますか?
今のところ、古賀自身がどのような性格で、どのような背景がある人なのかは、はっきりとわからないんです。ただ、医師として冷静に的確に話すことは心がけています。あとは、あの町の人たちと同じく、"あの町で生きている人"として、自然に存在できている人に見えればいいなと思っています。
古賀医師を演じるにあたり、意識していることはありますか?
意識していることというよりは、きちんと患者さんと向き合える誠実な医師でありたいと思っています。
圭介への告知シーンは、とても切なかったです。
撮影の時、ちょうど医療監修の先生がいらしたので事前にお話しをうかがったところ「とにかく、ゆっくりと伝えてあげてください」と言われました。おそらく、患者さんが少しでも冷静に受け止められるようにという配慮なんだと思います。僕は冷静でいなくてはいけない立場ですが、やはり心が痛くなりますね。
病気と向き合うことを決めた圭介と、今後はどのようなかかわり方になっていくのでしょうか?
僕もこれから先の展開はわかりませんが、まず古賀ができることは、圭介さんと一緒に病気と向き合っていくことなんだと思います。もし自分がそうなったら…と思うと、それはとてもつらいことで、カウンセリングも含めた、何でも相談できる相手として古賀がいられればいいですよね。それが具体的にどういうテクニックなのかは、僕にはわからないけど、患者さんに心から頼りにしてもらえる医師になっていければ素敵だなと思います。
現場の雰囲気はいかがですか?
僕はまだ病院のシーンしか撮影をしていないので、あまり把握できてませんね(笑)。豊川さんとはご一緒しましたが、なにせシリアスなシーンばかりということもあってあまりお話しもできてなくて。これから芦田さんに会うシーンがあるようなので、どのようになるか期待したいと思います。
安田さんから見て、圭介と美雨のような親子関係はどう思いますか?
とても素敵ですよね。2人がちゃんと向き合って、1日1日を大事に生きている。こういう関係になりたいと思っていても簡単にできるものじゃないし、むしろできないことの方が多いと思うんです。同じような境遇だったり、小さなお子さんをお持ちの方でもこういう風に毎日を生活できればいいなと思うような関係ですよね。
安田さんが、これからの古賀医師や物語に望むことはありますか?
僕としては、圭介さんが少しでもいろんなことを覚えていられるように、少しでも病気の進行が遅らせることができるように祈るばかりです。そして、これは決して悲しい物語ではなく、日々をきちんと生きていこうと感じさせてくれるドラマですから、僕もなるべく明るくいたいなと思います。その中で、僕なりの役目をしっかり果たしていきたいです。
安田さんが感じる、この作品の魅力を教えてください。
この作品の脚本には、雲の切れ間から太陽の光が差し込んでいる絵が描かれているんですが、それがとても美しく、まさにそれを感じさせる作品ですね。テーマは重いかもしれないけど、見た後にスッと優しい気持ちになれる、人に対して温かい気持ちになれる、そんな作品だなと思っています。
△戻る
□ビューティフルレイン TOP
(C)フジテレビジョン