鹿男あをによし
-トピックス-
第八回

しゃべる鹿のヒミツ

第2話では登場シーンも大幅に増え、ますますその存在が気になるのが「先生、出番だよ!」としゃべるあの鹿。みなさんお気づきかと思いますが、あれはアニマトロニクスと呼ばれるロボットなのです。制作を担当したスタッフによれば、全身の動きを表現するものと、さらに精巧に作られているしゃべる動きを表現するものの2体があり、シーンによって使い分けられているとのこと。

制作期間は約1ヵ月(通常はもっとかかるそうですが)で、ゴム素材の下地にヤクという動物の毛を貼りそれをペイントして仕上げています。よく「あれは、はく製なの?」と聞かれるそうですが、ゼロから人手により作られたものなのです。実際、本物の鹿が寄ってくることもあるほど、リアルに作られています。

撮影現場では、担当スタッフ3人のうちのふたりがラジコンによる遠隔操作をし、残るひとりがロボットについているワイヤーを動かし操作しているのだそうです。本物らしく見せるための微妙な動きを再現するだけでも高度な技術のいることですが、なかでも難しいのがしゃべらせること。第2話の小川先生(玉木宏)のセリフにもありましたが、鹿の口の骨格で「い」を発音するのは構造上無理なこと。それを、セリフにあわせてそれらしい口の形を作り、しゃべっているように見せているのです。特に、あの鹿は早口になったり、怒ったりと感情を出すことが多いので、苦労は絶えないそうです。

それでも、自分たちが手塩にかけたロボットがドラマで重要な役割を果たしていることに、やりがいと楽しさを感じるというスタッフのみなさん。そのプロ根性に、脱帽です。もちろん、あの鹿は次回以降も登場しますから、しっかりチェックしてくださいね。ちなみに、あの鹿はメス鹿なのに、現場ではなぜか「A作」と呼ばれているそうです。

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