アタシんちの男子
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Q.そこで、今回の大蔵翔というキャラクターをどのように演じていこうと思われましたか?

最初にお話をうかがった段階で、ホストでバツイチ子持ち、っていう設定ではありましたけど、でもまあ、家を出て行った理由っていうのも父親に対する反発からで、その核にあるのは子どもなんですよね。負けず嫌いだったり、非常に熱いところもあったりするという設定から考えると、ホストという仕事に対してあまり固執はしたくなかったんです。ホストだからこういう芝居、というわけではなく、こういう人だからホストをやっている、というか…。まず、大蔵翔の個性というものがあって、そこからいろいろ考えた結果、ホストをやった方がいい、という選択になっただけなんじゃないかな、って思うんです。監督からは「チャラい感じでやってほしい」って言われたんですけど、僕もそれは感じていました。ホストをやってるくらいだから、まあ空気も読めるし、NO.1になるくらいだから話術もあって頭もいいんでしょうけど、そういう素養は翔の中にもともとあるもので、手っとり早くお金を稼げるならホストでもやろうか、っていう感じなんじゃないかな、って。だから、仕事以外ではあまりチャラチャラしていないようにして…真面目な顔をしているシーンも多いんですよね。子どもがいる、ということに関しても、それほど強くは意識していないんです。本当の父親だって、普段からいつも、「俺、子どもがいる!」って意識しているわけじゃないと思うんです。もっと自然なレベルというか、託児所に子どもを迎えに行って、「ありがとうございました」って頭を下げて手をつないで帰って行ったら、もうそれは親子に見えなければいけないと。それは大蔵家にも通じるもので、ひとつ屋根の下に暮していれば、他人から見たらもう家族なんですよね。だから、その中でいろいろあっても、結局は自分たちだけの問題なんじゃないかな、って気もするんです。その手助けをしてくれる存在が千里(堀北真希)なのかな、って。だから、敢えて明るくやろうかな、って思っているんです。いろいろ抱えているけど明るくしている、みたいな。そうすることで、内面を全部見せないようにしようかな、って思っています。

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