ありふれた奇跡
第1話
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仕事を終え帰宅した加奈。居間では人形教室を開いている母親の桂(戸田恵子)が、生徒たちと目前に迫った展示会に向けて作業中。祖母の静江(八千草薫)は、自室で落語を聞きながら焼酎を飲み、父親の朋也(岸部一徳)は自室で隠れるように何かをしていた。同じ頃、左官の親方である祖父の四郎(井川比佐志)と市の関東水道局に務める父親の重夫(風間杜夫)との男所帯である翔太は3人で食事をとっていた。
そんな折、交番の権藤のもとへ誠が訪ねてきた。誠は加奈と翔太の住所を知りたいと申し出る。一方、重夫の前には5年前に男を作って飛び出していった元妻・安藤律子(キムラ緑子)が派手な格好をして現れた。驚く重夫に律子は財布を落としたからお金を貸して欲しいと頼む。怒って律子を置き去りにして帰っていく重夫。
ある日、権藤に呼び出されレストランにやってきた加奈と翔太。やがて入ってきた権藤は、今日は非番であることを告げ、誠を紹介する。誠は自殺しようとしたことを認め、2人を責めたことを謝った。4年前に火事で妻子を亡くしたことを告げ、自殺を止めてくれたことを感謝する誠だが、自分の行動から死のうとしていたことを察した2人に過去に同じ経験があるんじゃないかと問う…。
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