Ns'あおい
-物語-
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そんな折、あおいは、高樹とともに白井の店を訪ねる。が、店のシャッターは半分降りており、そこには、閉店を知らせる張り紙があった。高樹が瑞江に事情を尋ねると、店を閉めて父親の会社で働くことにした、と彼女は答えた。生花店は夫の長年の夢だったが、自分ひとりではこれ以上この仕事を続けていくことが出来ない、というのだ。そのとき、ふいに瑞江は、夫の意識が戻る可能性はあるのか、と高樹に問いかけた。回復する見込みもないのに、人工呼吸器をつけてただ生かしておくのは残酷だ、などと親類からも言われたのだという。高樹は、人工呼吸器は一度つけたら医師にも家族にも外すことは許されていない、と説明すると、希望を失わずに頑張りましょう、と瑞江を励ました。
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