Ns'あおい
-物語-
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ｻｸﾗが家にも戻っていないことを知ったあおいは､自転車に乗って街中を探し回った｡するとそこに､小峰から連絡が入った｡小峰は､ﾊﾞｽ会社に協力を要請し､ｶｰﾄを引いた老人が弥生町のﾊﾞｽ停で降りたことを突き止めたのだ｡
あおいは､ただちに弥生町のﾊﾞｽ停に向かうが､近くにｻｸﾗの姿はなかった｡あおいは､君子にも連絡するが､半年前に山梨からやってきたｻｸﾗには､この町にはひとりも知り合いがいないということだった｡
そのとき､あおいは､道の向こう側にある米穀店の大きな看板に気づき､店主にｻｸﾗのことを尋ねた｡すると､ｻｸﾗは店でﾇｶを買っており､この町で初めて出来たあおいという看護師の友だちにﾇｶ漬けを食べさせる､などと話していたのだという｡店主からｻｸﾗが向かった方向を聞いたあおいは､彼女の後を追った｡
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