Ns'あおい
-物語-
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そんな中、高樹は、救命チーフの佐山に会うために、本院を訪れていた。佐山に、あのときのあおいの行動をどう思うか、直接聞いてみようと思ったのだ。佐山は、あおいのとった行動は正しくはない、としながらも、あおいのことを擁護した。あおいにとって患者は家族なのだから、その家族が目の前で死にそうになっているときにルールも何もない、と言う佐山。「美空を潰すな」。佐山は、そう高樹に言い残して、仕事に戻っていった。
同じころ、小峰は、あおいを訪ねて桜川病院にやってきた民間救急車の運転助手(桜井聖)に声をかけられていた。彼は、雪の日に救急車の助手席にいた男が救命士を目指しているとあおいに伝えてほしい、と小峰に頼んだ。その男が、あの事件の日の運転助手だと気づいた小峰は、彼を呼び止め、事件のことが病院内で明るみになったことを伝えた。するとその運転助手は、あのときあおいは一か八かの賭けをしてルール違反を犯したわけではないこと、自分はそんな彼女の力になれなかった悔しさから救命士になりたいと決意したことを小峰に話した。
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