Ns'あおい
-物語-
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やりきれない思いで病室を出たあおいは､高樹の姿を見つけ､彼に礼を言った｡すると高樹は､｢あの患者が幸運だったのは､たまたまこの病院に入院していたことじゃない｣とあおいに告げる｡
その日の夜､あおいは､帰ろうとしていた小峰を呼び止めた｡小峰や高樹のような人もいるから自分も頑張る､と小峰に宣言するあおい｡しかし小峰は､二度とあおいには協力しないし､高樹にも期待しないほうがいい､と言い放つ｡｢意気込むのは勝手だけど､結局病院なんて変えられない｡あんたも早く割り切った方がいいわよ､私みたいに｣｡そういい残して去っていく小峰｡呆然と立ち尽すあおいの脇に､車が停まった｡田所だった｡送っていこう､という申し出をあおいが断ると､田所は｢後悔するよ｣とあおいに告げた…｡
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