Room Of King
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#003
ｼﾘｰｽﾞ"ｻﾞ･舞台裏"of ｢Room Of king｣vol.1
板尾さん、神通力で雨を……!?
第1話終盤の見せ場だった､板尾創路さん演じる孫健一が立て籠もり犯に向かい｢贈る言葉｣を歌うｼｰﾝ｡あのｼｰﾝが撮影されたのは､第1話の放送日も迫る9月下旬のこと｡数日前からの悪天候を受けて､この日もﾊﾟﾗﾊﾟﾗと小雨が降る中撮影は始まりました｡
ﾛｹ場所となった横浜の会員制のｸﾗﾌﾞﾊｳｽ｢ｾﾝﾄｼﾞｪｰﾑｽｸﾗﾌﾞ迎賓館｣には､板尾さん､人質となる朝子を演じる鈴木杏さんのほかに､機動隊､ﾏｽｺﾐ､やじ馬役を演じるｴｷｽﾄﾗの方々が勢揃い｡ﾊﾟﾄｶｰや警察車両を模した車も用意され､撮影はかなりの大掛かりに｡そんな中､演出の大宮ｴﾘｰさんから指示が入るﾘﾊｰｻﾙが繰り返され､いよいよ本番へ｡すると､それまで小康状態だった雨が本降りに! こんなとき､通常は雨が止むのを待つものですが､すでに予定時間をｵｰﾊﾞｰしている上､このあとも場所を変えての撮影があるため､なんとしても｢撮るしかない｣状況だったのです｡
そこで､映っても雨があまり気にならない引きの画から撮影が始まるも､皮肉なことに雨は強まるばかり｡｢撮り終えるよ〜!｣と気合いを入れるｽﾀｯﾌも､すでにびしょ濡れ状態｡そんなところで､板尾さんの出番がやってきました｡板尾さんを濡らさないための､傘や雨よけｼｰﾄが用意されますが､映り込んでしまうため本番では使えません｡相手が誰であろうと､自然は容赦ﾅｼです｡そして､いよいよ拡声器をもった板尾さんが現場へ……｡すると､その瞬間､本当にﾋﾟﾀﾘと雨が止んだのです｡これにはｽﾀｯﾌからも｢おおっ〜!｣｢板尾さんが雨を止めた!｣とどよめく声が｡板尾さんご本人は至ってｸｰﾙでしたが､何か神通力のようなものを見た気がしました｡ともあれ､板尾さんのおかげで(?)重要なｼｰﾝを無事撮影することができました｡
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