Room Of King
- Story#003 -
[3/3]

衣装のアイデアが浮かばないままマジマックスがバーで飲んでいると、京子がやってくる。お互い行きつけの店だったのだ。ふたりは、それぞれの仕事での近況や、もりじ、朝子のことについて話す。酒に酔い饒舌になった京子は、患者は自分を困らせて、叱られて、愛されている実感を得ようとしている――つまり、自分と関わりたいのだ、布袋もそんなところなのではないか、などと話す。そんな何気ない言葉が、マジマックスの心に響く。

早朝、「KING」に戻ったふたりは、それぞれの部屋へ。京子は、朝子が気になるが、部屋に入ることは思いとどまる。そんな京子は京子で、嫌がらせとして送られてくる「人殺し」などと書かれたファックスに心を痛めていた。

その頃、パリのもりじは、わけのわからないまま記者会見場に連れてこられていた。マリア曰く、明日、彼女がパリにオープンする予定の茶房のオープニングパーティーでもりじが生け花のデモンストレーションをすることになっていて、今日はそのお披露目だと言う。フランス人の司会者(クレモンティーヌ)から、"日本の若き華道家"として紹介されたもりじを待っていたのは、大勢の記者とカメラのフラッシュだった。

[BACK]

もどる
0.Room Of King TOP

(C)フジテレビジョン