絶対零度
- インタビュー -
塚本圭吾役 宮迫博之さん
塚本圭吾はどのような人物だと思いますか?
手柄を横取りしようとしたり、ズルイというかちょっと嫌な人なんです。筋肉を鍛えてばかりいるアホな部分もあって、僕はそんなところにかわいらしさを感じたりもしてますが、本音を言えば演じるならもう少しいい奴が良かったなと(笑)。後々、実は涙もろいとかいろんな面が出てきて見ている人も愛着が出てくると思います。それまで辛抱してください。
ご自身と共通する点はありますか。
少なくとも僕は普段こういった服は着ません(笑)。共通点ではないけど、僕はかつて大阪府警の試験を受けていて、もし受かってたら塚本のような刑事になってかもしれないですね(笑)。
サングラスをかけていたり、少し怖い印象があります。
怖いですよね。でも、実際の府警の方もこんな感じです(笑)。もちろん全員というわけではないと思いますが、僕が学生時代に職務質問を受けた刑事さんは、これくらいの迫力はありましたから(笑)。すごくリアルだと思います。ただ、意外に塚本がおしゃれだということが最近わかりまして。シャツやネクタイやズボンをちょいちょい替えてるんですよ。一番目に付くジャンパーは同じなのに、よく見ないとわからない中を着替えてるっていう(笑)。
武闘派とありますが、劇中のアクションはいかがですか?
アクションというほどではないけど、逮捕の際に犯人を投げ飛ばすシーンはありました。キレイに決まったかなと思ったんですが、撮影後に筋が少しおかしくなってましたね(笑)。
高峰や深沢とは、なにかと対立するようですね。
高峰や深沢は年下だけど階級が上ということで対抗意識が強いんだと思います。山口さんにしても丸山さんにしても芝居が上手いので、撮影中はいい感じにイラつかせてもらってます(笑)。僕自身は塚本より高峰タイプで、プロファイリングとかが好きなんです。人の発言や行動を見て、こう思ってるんじゃないかなと考えたりすることがあるんです。
泉のことはどう思ってるのでしょう?
泉は、階級は一緒だけど年下。塚本にとって唯一堂々といばれる相手であり、完全に上から目線。使い走りくらいに見てますね。
制作発表で山口さんが「宮迫さんがおもしろくて笑っちゃう」と言ってました。
僕は何もしてないですよ。むしろ真面目にやってるのに、山口さんがクスクス笑ってるんです。「何がおかしいの?」って聞くと「別に〜」とか言っていて。あれは僕をバカにしてますね(笑)。僕をゴリラか何かと間違えていて、観察してるんじゃないですか?
楽しそうな現場ですね(笑)。
まだ撮影が始まったばかりなのに、異常なほどわきあいあいしてますね。上戸さんと山口さんが僕をいじって楽しんでるのが気になりますけど。この間も「眠そうな顔してたから」と、ヒジ裏あたりにあるツボを2人がかりでグーって押すんですよ。痛いのなんのって…。むくみ解消のツボっていうパターンもありましたね。別に僕はむくんでてもいいのに(笑)。怒ろうとしてもフワーっといなくなってますから。撮影が終わる頃までには、何かしら反撃に出ようと思います。
未解決事件を扱う特命捜査対策室をどう思いますか?
実際に未解決事件っていっぱいあるんですよね。解決してないし、解決するかもわからない事件を担当する部署なだけに、気持ちが強くないとできない仕事だなと思います。この作品で、見ている人が興味を持つとか何らかの形で協力できればいいなと思います。
みどころをお願いします。
映像のテンポ感、過去と現在が入り組んだストーリー、セリフの流れ、劇中に流れる音楽とか、いち視聴者として見ておもしろいなと思える作品ですね。塚本のことも嫌わずに見てもらえれば嬉しいです(笑)。
宮迫さんの中で未解決のままになっている出来事はありますか?
僕は3月31日が誕生日なんですけど、毎年3月28日に嫁と子供が大阪の実家に帰るんですよ。どうしてあと3日待てないんだって話すけど、「春休みは短いから」って理由なんです。今年も同じようなやりとりがあって、ちょっと得意げに「冷凍庫にいいものが入ってるからガマンして」って言われて見たらアイスクリームが入ってましたね。ま、しっかり食べたし、美味しかったですけどね。とにかく何を言っても毎年絶対に帰るので、これからもずっと未解決のままでしょね。
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