アテンションプリーズ
-Story-
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翌日、訓練をサボっていた洋子のもとに、翔太がやってきた。翔太は、強引に洋子の腕をつかむと、何も言わずに無理やりある場所まで連れて行く。それは、翔太の航空大学時代の教官が働いている飛行場だった。
翔太は、用意してもらった小型飛行機に洋子を乗せると、操縦席に乗り込んだ。翔太の操縦で、空に飛び立つ飛行機。しばらく空を見つめていた洋子は、心配してくれたのに自分の感情をぶつけてしまったことを翔太に謝った。そんな洋子に翔太は、飛行機が空を飛ぶのは、本当にそれが出来ると信じた人がいたからだ、と言うと、無理だなんていう言葉を簡単に使うな、と諭した。じっと空を見つめていた洋子は、「飛びたいよ、私…」と小さく呟いた。
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