アテンションプリーズ
-Story-
[9/11]

閉じ込められたまま時間だけが経過し、すでに夜も明けようとしていた。その間、何度となく口論になる洋子と沙織。デートのことを責められた沙織は、体力作りのためにジムに通っていたことを明かした。体力でも洋子には負けたくなかったのだという。実は、堤の言うクラブとは隣のビルだった。
そこまでしていい男をつかまえたいのか、などと洋子に言われた沙織は、自分に自信を持ちたかった、と告白した。貧しかったことでいつも周囲の目を気にしていた沙織は、キャビンアテンダントになれば生まれ変われると思ったのだという。その言葉に心を動かされる洋子。洋子も、兄のお下がりばかり着せられていたのだ。初めて少しだけ心を通わせることが出来たふたりは、声を限りに叫び、助けを呼んだ。すると、扉の外から声が聞こえ…。

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