ハチワンダイバー
-第8話-
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覚醒した菅田は、自分の20年の将棋人生をすべて出し切ると言って激しく指し返す。京介も絶叫とともに指し返すが、突然、ふと動きを止める。自分のミスに気づいたのだ。が、時すでに遅し――。この一手から菅田は逆転し、勝利にたどり着く。

守護者から渡された解毒剤を飲んだ歩美は一命を取りとめ、里花も解放される。一方の京介は、さらに息を荒くしながらも、菅田に語り始める――。将棋を指す者は無数にいるが、そのなかで頂点に立つのは200人足らずのプロ棋士で、プロになれた者こそが、最強の将棋指しとして認められる。しかし、プロになれなかった者がプロを凌ぐ強さを手に入れる可能性はないのか――と。つまり、プロよりも強いアマチュアの集団が現れたら、どんなにロマンにあふれているだろうかと言うのだ。それが、打倒プロを掲げた「鬼将会」の目的なのだ。そんな壮大な目的だからこそ、命を賭ける価値があるのだと言い、鬼将会の大将が菅田たちを待っているというと、部屋を後にする。

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