ハチワンダイバー
-第5話-
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「そよが斬野のものになる」という言葉の意味が気になって仕方がない菅田は、ライバル心むき出しに斬野にあれこれ質問をぶつける。そんな菅田を斬野はさげすむように見ると、菅田が指していない今なら勝負を止めてもいいと言うが、そよが促し対局が始まる。 ところが、菅田の脳裏にはメイドとして接してきたそよの姿がフラッシュのようによみがえるばかり。そよを失いたくないと思うあまり、対局に集中できない。
すると、斬野が「…終わった」と射抜くような視線で菅田を見る。集中力がない菅田を非難し、自分が指した「歩」に食いつぶされるがいいと言い放つ。盤上を見つめた菅田は、その手を見て愕然とする。それが、師匠・鈴木が復活させた「早石田流三間飛車」という手だったからだ。たったの7手で現れる最強の手を眼前にし、菅田は突然、覚醒する。そして、性急に呼吸を始め"ダイブ"を試みるが、潜ることができない。
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