Dのゲキジョー
〜運命のジャッジ〜

・この頃、慎之介は黒澤明監督作品「乱」に出演。この時、黒澤監督は化粧無しでの出演を慎之介に依頼した。今まで「ピーター」の中性的なイメージでしか仕事がもらえなかった慎之介だったが、この映画出演をキッカケに「役者・池畑慎之介」が誕生。「ピーター」と「池畑慎之介」。その中性的な魅力を存分に発揮した慎之介は、芸能界で更なる飛躍を遂げたのだった。
・二つの名前を使い分けるようになった頃から、慎之介は父・雄輝さんと同じ芸に生きる人間として、普通に仕事の話をすることができるようになっていた。
・しかし、そこで慎之介にある一つの不安が芽生える。「自分は結局、父と同じ芸に生きる人間なんだ…」かつて、あれほど反発した父の姿と自分の姿が重なり、激しく葛藤する慎之介。このままでは、父と同じように家族や周りに迷惑をかける人間になってしまうのでは…。悩んだ慎之介は、「自分は家族を持ってはいけない。一生一人で生きていく」と、芸の道に生きる代わりに、結婚して家族を持つ生活は諦めると決断したのだった。

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