天才ダ・ヴィンチ最大の謎と秘密の暗号
◆荒俣宏の"超"ダ・ヴィンチ・コード講座
III.謎の苦行集団オプスデイ
一種の秘密結社の一つだと思います。
特にキリスト教の中では様々な腐敗や、本業を忘れる人々がたくさん出てきたりして世俗の力と結びついて私腹を肥やしたりという動きも随分起きてきて、これじゃいけないという反省のもとに生まれたのが修道会でした。(I.参照)
魔女裁判、魔女狩りで有名なドミニコ会、汚い服を着て質素な暮らしをしていたフランチェスコ会、なるべくキリストと同じような修行や暮らしを純粋にしようという集団がキリスト教のなかで生まれてきました。
オプスデイはそのさいたる例で、ムチで体を打ったり、我が身を傷つけることによって、なるべくキリストに近づこうという苦行集団です。
こういう人々は同時に、教会内部の腐敗なんかも握っているし、一番大切な教義の秘密も自分達が守るという重い役割を自ら任じてやっています。
本業は、純粋に、キリスト自身の体験を再現することでキリストの使徒になりたいということが大きな柱になっているのだと思います。
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