まずは私の要望を…そうですね、ともあれ高校生の時(!)から続くひどい肩こり。それと象も驚くむくみ足。あ、でもこの後まだまだ仕事が残ってますので30分で、とお願いした。
うつぶせにベッドに横たわると、まずは足裏からオイルマッサージ。あふっ、気持ちいい…。いやいや今日はあくまで取材であって、リラックス目的ではない。だけど…人の手ってこんなに温かくて気持ちいいの?なんだかもっと大きくて温かい器具が動いているようで「これは手ですか?」とマヌケな質問をしてしまう。しかし、質問する気力もここまで。足裏、ふくらはぎ、もも、と足全体にす〜るす〜るとホカホカハンドが上がってくるにつれ、ああ、もう仕事なんかどうでもいいや。カモミールの柔らかな香りに包まれ、耳に届くのは、遠く、近く、寄せては返すさざ波の水音と、小鳥のさえずり。ここはどこ?リラクゼーションのために五感を刺激するというだけあって、このサウンドも逸品なのだ。
マッサージはさらに進んで肩こりゾーンへ。すると「あららら」を連発する坂本さん。
「固いですね〜」
「ああ、なんかゴリゴリ言ってますけど…骨みたいですね」
「うーん、そうですねぇ…軟骨ぐらいの堅さはありますよ(笑)」
細身から繰り出される信じられないパワフルなマッサージによって、20年以上にわたり蓄積された老廃物が今押し流されようとしている。…とはいっても、さすがにため込みすぎだった。ここまで重症になってしまうと、完全にほぐすにはもっとたっぷり時間をかける必要があるようだ。肩こりは肌のくすみにもつながるんだとか。そういえば私の顔ときたら年々土気色になり、美白化粧品に大枚つぎ込んでもまるで効果なし。これからはスパにかけてみる?
夢のような30分は瞬く間。それでもウットリの余韻に浸り過ぎ、靴下を忘れて帰るところだった。そして最後にベリーの香りが甘くときめくハーブティをいただき、私のつかの間のラグジュアリーは終わったのでした。

[最後に、お店から一言]
体に興味を持っていらっしゃる方、スパってどうなの?と思っている方。服を着たままでできる15分のコースもありますので、一度体験してみてください。

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