Another HERO
2006.01.29
HERO:東京の伝統凧・江戸角凧
Another HERO:凧製作・土岐(とき)幹男
日本の美しい絵が描かれ江戸時代から正月の風物詩とされる伝統和凧「江戸角凧」。その角凧を製作するのが、伝統の技を今に受け継ぐ土岐幹男である。「江戸角凧」の特徴、それは風を受け凧上部に張った籐が奏でる音色。籐は薄くないと振動せず音が鳴りにくいため、2ミリ近くまで削る必要がある。しかし、その薄さは強風で破れやすい。そこで土岐は、1センチ幅の手すきの和紙を籐に巻き付け、強化する。こうして絶好の風を受けた角凧は、江戸の時より変わらぬ音色を大空へ響かせ、舞い上がる。
2006.01.22
HERO:アームレスリング・圓谷(つぶらや)寛文
Another HERO:コーチ・朝飛 大
一瞬に勝負を懸ける"卓上の格闘技"アームレスリング。その東日本チャンピオン・圓谷寛文を9年に亘り鍛え上げているのがコーチの朝飛 大である。圓谷はリーチの長い腕を利用し、上手からの攻めを得意とする。朝飛はその攻めに必要な前腕屈筋の強化をあるものを使用して行う。手を組んだ状態で互いの手をそれで巻き、締めた紐を朝日が引っ張り、圓谷の腕に負荷をかけるのだ。それにより、前腕屈筋が鍛えられ、その腕から瞬時の力が沸き起こる。
2006.01.15
HERO:老舗の蕎麦・萩原 昭(東京一の老舗蕎麦職人)
Another HERO:製粉技術開発・荒川禎友(よしとも)
日本の伝統食「蕎麦」。東京一の老舗を誇る「巴町砂場」の店主・萩原昭は素材にこだわり、「より食感のいい、キレのある蕎麦粉」を求めた。それに応えたのが創業120年・宮本製粉の技術者、荒川禎友である。独自に開発した4連の石臼を、昔ながらの手廻しの速度で回転させ、蕎麦本来の香りと旨みを保つ。さらに「ある物」を使い、石臼の上部を軽くすることによって、砕きすぎによる澱粉質の破壊を防ぎ、萩原が求める「のどごしのいい蕎麦」の理想の素材を作り出したのである。
2006.01.08
HERO:映画監督・三谷幸喜
Another HERO:美術監督・種田陽平
数々の映画賞で喝采を浴びる映画監督・三谷幸喜。4年ぶりにメガホンをとる第3作目は、大晦日のホテルを舞台に豪華出演者が集う。三谷がイメージするホテルを作り上げたのが、美術監督として国内外から高い評価を受ける種田陽平である。種田は、デザイン画からセットの模型を作製し、三谷にそのホテルをイメージさせた。撮影前、その模型に小型カメラを入れて覗かせることにより、様々な出演者が行きかうロビーで次々と展開するストーリーのシーンを、より具体的に描かせたのである。それにより三谷の演出は、無限に膨らんでいった。
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