朗読Legend
- 稽古日誌 -

◆其の四 「再挑戦」
└斉藤舞子アナウンサー
久々の朗読。
私が始めて挑戦したのは2年目の冬。
そして、2回目は3年目の冬。
大緊張の結果…、本番に台本を楽屋に置き忘れるという信じられない事態に!
倉田大誠という、素敵な同期愛に助けられ、なんとか本番を無事に乗り越えました。
そんな苦い思い出がたくさんある朗読舞台。
メンタル的にも、大先輩に囲まれて、ドキドキ。
そして、お客さまの前で初朗読…。
足がガクガク震えていたのを覚えています。
ただ、アナウンス室の皆さんと一緒にお稽古をすることで、いつも以上に皆さんと時間を共にし、仲良くなることができました。
そして、普段以上に先輩方が沢山指導してくださって、本当に勉強になります。
間の取り方ひとつ、緩急、声のボリューム、トーン…などなど、「読む」というひとつの動作にもたくさんのバリエーションがあるんです。
私は2年目にしてこの事に気づけたことに、本当に嬉しく思っています。

さて、今年、私は6年目。
3年ぶりの朗読舞台。

3年目当初はなかったナレーションのお仕事に最近挑戦している私にとって、「朗読」という機会は、ある意味、自分にとっての挑戦です。
3年前の私と、今の私。
今回が初挑戦ではない私は、どれだけ成長できているのか。

とは言っても、やはりレッスンを始めてみると…。

壌先生のレッスン初日から、「声が出ないねぇ。」と一喝。
呼吸の仕方から間違っていました。
アナウンサーたるもの、発声の仕方からやり直しでした。
そして、言葉は音で発するものではなく、文字を一度、心・頭に入れて内容を理解してから声に出す。
理解するまでは言葉に出してはいけない。
ビックリしたレッスンは、自分の耳を塞いで自分の声を聞かずに言葉を発するというもの。
自分がどんな音でどんなトーンで、どんな大きさで声を発しているのか、わからない。
しかし、これがポイント。
なんでも、ただ綺麗に言えばいいわけではない。
肝心なのは、気持ち。
「朗読」は「読む」のではなくて「話す」。
壌先生はこうおっしゃいました。

本格的に始まっているレッスンの中でも、とにかく「話す」ことが大事。
「ただ読むのではない」。

「観客に伝わらなければ、意味がない」。

壌先生は優しい口調で、厳しい目つきで、こうおっしゃいました。

朗読舞台はみんなで作り上げるもの。
みんなで一つの舞台を作る。
気持ちをひとつにして。

壌先生は、レッスンの時は厳しく、そして、丁寧に優しく指導してくださいます。

そして私達も、仲良く、厳しい中にも笑いの絶えない、素敵な空間で学んでいます。
これもきっと、フジテレビアナウンス室の良さのひとつだと思います。
私は、素敵な皆さんとご一緒することができて、とっても幸せです!

あと1ヶ月、みんなで頑張ります☆

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