2022.5.16 Mon. Update
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小勝負  勉
坂口健太郎さん

坂口さんは月9枠には初主演となりますね?
僕は月9というと、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年)以来の出演になります。フジテレビ制作の作品も久しぶりですね。身が引き締まるというのはどの作品も同じなのですが、“月9枠で杏さんとW主演”というのは、もう一段上の気合が入った感じがします。今回、公正取引委員会の話だと伺った時は、正直良くわかりませんでした。もちろん、公正取引委員会という名前を聞いたことはありますが、弁護士ものや警察ものとは違いそうですし…。一体、どういう話になるんだろう?  と思いましたが、台本をいただいて一読したら、ものすごく面白い話だったので、楽しく撮影に臨めそうだなと思いました。
『競争の番人』の台本を読まれて、具体的にいかがでしたか?
最初は、やはり若干の堅さも感じましたが、収録に入って杏さんたちと実際に動いてみると台本で読んだ感覚よりも、良い意味での軽快さや、ポップな要素を感じられたんです。重たい作品になるのかな?  と、思っていたんですけど、みんなで動いてみたらテンポも小気味良いので、収録に入ってからイメージが変わりましたね。
扱う題材が固いというか…。
それらの善悪をハッキリと下すのが、僕が演じる小勝負たちの役目ですからね。どうしてもそこは固くなりますよね。でも、全体的には楽しいです。
小勝負をどのように演じられていますか?
ストーリーの中で“悪”となる人物がいるんです。小勝負がそんな悪と対峙する時、そんな悪によって救われている人もいることも考えてしまうんです。ですので、小勝負としては100%の正義でポジショントークをしてはいけないと、どこかで思っています。そういったシーンを演じるのはすごく難しいですね。小勝負のパーソナリティーについては、全てが明らかになっていません。小勝負は、過去に何か深いものを抱えていそうなんです。それが何かわかるまでは捉えどころのない人物でいようと思っていますし、さりげなくポンッと放った言葉が相手に効くような存在になれたら良いですね。
杏さんと演じてみて、いかがでしょう?
小勝負は、杏さんが演じる白熊と一緒に行動することがすごく多いんです。その分、小勝負と白熊としての僕と杏さんの空気感が自然と出来上がっていて、小勝負が所属するダイロク(公正取引委員会 審査局 第六審査)のみなさんとお芝居をするときは、そんな小勝負と白熊の雰囲気が一緒にいるみなさんにも伝わっているからか、現場の空気感がすごく心地良いです。
何か秘訣が?
いえ、スタッフの方から“こんな空気感にして”と言われているわけではありませんよ(笑)。ただただ現場でお芝居をして、カメラが回っていないところでは普通にお話ししてなので…。あと、出演者みなさんのお芝居が面白くて、僕は本番でも笑っちゃってます(笑)。ダイロクというチームがあって、小勝負は白熊とバディを組んでいる。そんな中で生まれる現場の空気感は、どうしても作品に出てくると思います。僕もまだ出来上がった1話を見たわけではないし、収録中も全てのシーンを逐一チェックしているわけではないですけど、心地良い空気感のある作品になっているんだろうなぁと思います。
視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
このドラマで描かれる公正取引委員会というのは、 “弱小官庁”なんです。僕自身、時には“戦わずに負けても良い”と思うことがあります。そんな中で、小勝負の“弱くても、戦わなきゃいけない”というセリフが僕は好きなんです。まだまだうっ屈とした世の中で、小勝負、白熊、そしてダイロクメンバーといろいろな人物が登場しますが、彼らがやっていることを見て、次の日のちょっとした活力やパワーにしていただけたらと思いますし、そんな作品になるのではないかなと思っています。

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