インタビュー

瓜原潤史役
赤楚衛二さん

今作への出演オファーを受けた時の率直な感想を教えてください。
「『教場』は一視聴者として見ていたので、“まさか自分が出演させてもらえるとは”と思いました。と同時に今回木村さんとのバディということで、指導官と新人刑事という関係性のプレッシャーもすごく感じました」
台本を読まれて、作品全体の印象をどのように受け取られましたか?
「事件のひも解き方の構図が台本を読んでいて新鮮だなと思いました。犯人とそれを追う刑事のやり取り、構成が新しくて面白く、風間指導官が新人刑事に与える言葉、ひとつひとつに意味があり、台本を読み進めていくと、こういう風に事件がひも解かれていくんだと、伏線回収のようなところもあります。瓜原自身の感情の変化の流れもきれいに描かれているので、読んでいて物語に引き込まれました」
月9ドラマ出演は、『監察医 朝顔』(2021年)以来、2回目となりますが?
「前回は出演シーンはそこまで多くはなかったんですが、今回(2度目の月9)は緊張感と責任感とプレッシャーと挑戦、あらゆる面で重くのしかかるものがあるなと感じています」
木村拓哉さんとの初対面はいかがでしたか?
「緊張しましたね。瓜原自身が緊張で胃が痛くなってしまうという人物なんですけど、僕自身もそんな気持ちになりました(笑)。初めてお会いしたのは本読みの時だったんですけど、全然自分の調子が出なかったことを覚えています。“わぁ、本物の木村さんだ”って思ってしまいました。撮影に入ると、“このシーンはこうやってみようよ”とコミュニケーションをとってくださり、すごく気持ちよくお芝居をさせて頂いています」
風間とのシーンが多い中で、木村さんとの共演の感想は?
「お芝居の説得力がとにかくすごいなと思いました。現場でも指導官としていてくださって、刑事として、こういう時はこうするんだというところを教えてくださいました。かといって、手取り足取り教えるというわけではなく、現場に良い緊張感が保たれつつ、木村さんが本当に指導官に見えてくるように、そして僕が自然と瓜原として、風間さんに接することができるような状態を作ってくださっているなと本当に感謝しています」
瓜原はどのようなキャラクターですか?
「すごく人間味があり、“若さゆえの青さ”がある人物です。そして、瓜原が抱える過去の出来事から、人に対して優しくありたい姿勢だったり、そんな優しさがある反面、頑固で少し直情的な部分も持っていたり、感情の揺れ動きが大きく出る人間です。真っすぐな男であり、少し落ち着きのない男だと思います」
新人刑事の瓜原という役柄を演じる上で気を付けていること、感じたことなどあれば教えてください。
「新人刑事役は過去に一度演じているんですが、前にやらせていただいた刑事は捜査会議があって、皆さんがイメージするいわゆる刑事でした。今回は、事件を解決する過程のなかでの、刑事としての心情の変化だったり、成長の部分を見せていくような役なので、そこが演じていて、やりがいがありますね」
放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへのメッセージをお願い致します。
「僕が演じる瓜原は、どこにでもいるようなイマドキの若者なんですが、その若者がいかに風間さんに歯向かいながらも、惑わされ、苦しんでいくのか、その振り回され方を楽しんで見ていただきたいです。そして、そんな瓜原が、どのように大人への第一歩を踏み出せるのかというのを見ていただけたらなと思います」

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