葵 わかなさん 岸川 沙織（きしかわ・さおり）

Ｑ. 『教場』の撮影を振り返りいかがでしたか？

すごく長い期間撮っていたので、クランクイン前に稽古していたとかがすごく前のことのように思えます。最初はやっぱり普通の学園ものと違っていて、生徒の年齢もバラバラでしたし、やることも普通の学園ものと違っていてすごくたくさんあって、入る前はどんな雰囲気で、どうなっていくんだろうと思ったんですけど、入った頃とは変わって今はもうみなさんとも打ち解けることができて、今は撮影が終わってしまったのが不思議な気持ちです。

Ｑ. 訓練期間を含め精神的にも肉体的にも大変な撮影だったと思いますが、いかがでしたか。共演者の方と濃い時間を過ごせましたでしょうか

やっぱり、ここまで体力的に大変な作品はあまりないかなと思っています。個人個人が大変なところもあるんですけど、警察学校生の動きで相手の呼吸を聞いて隣の人と合わせることが必要で、今回の作品は集団でどう成長するか、集団がメインになってくるような感じだったので、このお話だから共演者の方とも濃い関係になれたのかなと思っています。

Ｑ. しのぶ（大島優子）との関係や独特の難しい感情のもつれがある役どころですが、どのように心がけて演じられましたか？

警察学校のストーリーで、それぞれが警察官になるために頑張るっていうのが主軸の物語なんですけど、沙織もそのレールに乗ってはいるんですけど、それ以外にしのぶとの関係性についての要素の方が大きく、警察学校というよりは女同士の関係が深いので、他のところにはない描写なのでうまく表現できたらなと思いました。

Ｑ. 今回の役は今まで葵さんの演じてきた役とはちょっと違い、また新しい一面が見られるのかなと思っているのですが？

二人（しのぶと沙織）の末路じゃないですけど、二人がどのような道を進んで行くのかっていうのは、自分としては結構濃いというか割とビビッとな出来事が起こるじゃないですか。それが今回のドラマは所々に見せ場としてあって、それがあんまり生ぬるくない事が起こるので、沙織にもその一面があるので、そこはちゃんと与えられたものとして自分で出していければと思います。

Ｑ. 木村さんとの初共演はいかがでしたか？

大勢の人たちといて木村さんが先生でいるときはすごく教官としての雰囲気があって、緊張感があって、木村さんが現場の雰囲気を作ってくださっているという感じでした。いらっしゃっただけで場の空気が変わる方だなと思いました。やっぱり風間教官はすごく怖い教官なので、最初は怖いなと思ったんですけど、木村さんと一対一でお話さていただく機会があったときはすごく優しくて、私はあまりご一緒するシーンが多くなかったので、木村さんの人柄なのか今回の風間教官という役をやられていたのかはわからないのですが、雰囲気が私の思う風間教官のイメージと重なって本当に先生のような方なんだなと思いました。

Ｑ. 木村さんと話して印象に残った事はありますか？

木村さんが私のやっていたドラマを見てくださっていて、“あれ面白かったね”など感想を言って下さったりして素直にすごくうれしいなと思いました。後は食べ物の話だったり、普通の話を気さくにしていただきました。まさか木村さんとゆで卵の話をするなんて思わなかったです！

Ｑ. 撮影に入る前に過酷な訓練をみなさんでしたと思いますが、いかがでしたか？

まだ作品に入っていなくて、お互いのことも知らないまま始まった訓練だったので、そのときは大変過ぎてビックリして“これは大丈夫かな”って思いました（笑）。今まで運動を特にしてきたわけではなかったので、すごい体を使う訓練に本当に筋肉痛がひどかったです。参加させてもらった部分だけでも大変で、結構心がくじけそうになりました。“これ２カ月もつかな(笑)”って言うのが正直な感想でした。

Ｑ. 準備期間に過酷な訓練も大変だったと思いますが、みんなで揃える撮影も大変だったのでは

撮影はもちろんやっぱり大変でした。でも終わったときの達成感はすごくありました。最初はきれいだった靴とかがどんどん汚れていくのをみて、やった感を感じました。きっと学生が感じていることを感じられました。あと、辛いことを乗り越えるとみんなの距離も縮まりますし、共有って大事なんだなって感じました。

Ｑ. 楽しみにしている人へメッセージをお願いします

警察学校の話ってあまりないのかなって思っていて、それぞれ真剣に頑張っている人が警察官を目指す話なんですけど、それだけではなく色んな人にまつわるミステリーみたいな内容も含まれていて、全員が成長して行く青春劇でもあるんですけど、またちょっと違うビックリするような事が起きていく要素も楽しんでもらいつつ、警察官になるために風間教官のもとで本当に汗を流して頑張っている生徒たちを見守っていただいたらなと思います。