インタビュー

まやや役 内田理央さん

ここまで、まややを演じてきていかがですか?
最初のころよりは、だいぶ慣れてきたと思います。私はあえて映画とアニメは見ずに原作だけ読んで、まややをイメージしました。その時は、私自身とは全然イメージが違うキャラクターだと思って、“何で自分にこの役がきたんだろう?”と、驚きと不安が大きかったんです。でも、今はそんな思いよりも演じることが楽しくなっています。スタジオに入ってジャージの衣装を着て目を髪で隠すことで、まややを演じるスイッチが入ります!
内田さんの周りの反響はいかがですか?
1話の放送後にSNSなどに頂いたコメントでは、意外と皆さんが受け入れてくださっていたので安心しました。身内からは“いつもの理央っぽい役で良かったね”という反応で…私自身は“ウソでしょ!”と思いましたが、新たな発見ですね。全然違うと思っていたのに(笑)。
まややは前髪で目が隠れていますが?
視界が遮られるので、共演者の動きは全部想像に頼っています(笑)。でも、そういう状況での演技も楽しいし、まややは人の目を見て話すキャラクターではありません。他人を気にせず、自分の意思だけで行動しがちなまややのぶっ飛んだお芝居も、目が隠れていることで出来ている部分もあります。
まややを演じる上で意識していることは?
口調と手のアクションです。やはり目が隠れている分、口の動きやセリフ、手の動きなどでしかまややの思いを伝えられないので、そこはオーバーにわかりやすくしようと心がけています。特に手の動きは騒がしくしてなるべく止まらないようにしています。そんな私の演技を、共演者やスタッフのみなさんが笑ってくださるとすごく嬉しいです。手の動きは任せていただいていて、アドリブを入れるタイミングもあるので、それを考えるのも楽しいです。でも、やりすぎないように…とも、思っています。
収録現場の雰囲気はいかがですか?
“尼〜ず”だけではなく、他のキャストやスタッフのみなさんとの絆は日に日に深まっていると思います。現場は最初から空気感が良くて、すぐに“尼〜ず”のみなさんとも打ち解けました。ずっと一緒にいることが多いのでさらに団結力が強くなってもいて…笑いも絶えないです。
まややはばんばさん(松井玲奈)と一緒にいることが多いですね?
松井さんとは一緒に遊んだりしている自由な動きが求められるシーンでは、2人で相談して合わせたりしています。ばんばさんとまややは絆を感じてもらいたいので、細かい動きをしているんですよ。あまり映っていないところでも、2人で何かをしています。
もし、内田さんがまやや以外の“尼〜ず”を演じるとしたら?
まややが一番思い入れが深いんですけど、ばんばさんのアフロもかぶってみたいです。アフロアタックも格好良いですよね!まややはいつも“やれ!”と命令するだけなので、アフロアタックはやってみたいです!出来れば蔵之介に(笑)。
まややはオタクですが、内田さんご自身は?
基本的に私も凝り性なので、その時々でハマっているものはあります。一生をかけるぐらいのものはないんですけど、今は潜水艦にハマっています。潜水艦のスペックが気になって、図鑑を買って勉強しています。その前はクマでした。野生のクマの生態を調べたりしていました。
では、まややが愛する三国時代については?
中国史は詳しくなくて、コミックの『キングダム』は読んでいるのですが、それぐらいの知識しかありませんでした。ただ、『キングダム』を読んだことで中国史に興味を持ったので、まやや役を頂いてから横山光輝さんの『三国志』を読みました。
『三国志』登場人物で惹かれた漢は?
曹操です。頭が良くてちょっとサイコパスというか、狂気が垣間見られるところが格好良かったです。次は曹操が主人公の『蒼天航路』を読んでみたいと思っています。
オタクと言われる人たちをどう思いますか?
何かに集中出来るのは素敵だと思います。最近の風潮なのかな? おしゃれな女性が自分自身をすごいオタクだと言ってしまう感じも良いと思います。まややを演じただけのにわかが何を言ってるんだ!と、思われてしまうかもしれないですけど…。私が学生のころはオタクってマイナスなイメージに思われることが多くて、それはイヤでした。今は好きなものは好きって言える時代になったんだなって嬉しく思っています。
ドラマ『海月姫』はこの先、どんな展開になることを期待しますか?
私は月海ちゃん(芳根京子)には早く蔵ちゃん(蔵之介:瀬戸康史)に気づいて!と、思っています。ずっとそばで見守ってくれているのに…。“尼〜ず”にはそのままでいてもらいたい気持ちと、本質は変わらなくていいから一歩先に踏み出してもらいたいとも思います。

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