インタビュー

ばんばさん役 松井玲奈さん

ばんばさんは、どのようなキャラクターですか?
ばんばさんは奥が深いキャラクターで、私自身その魅力をまだ知り得てないな、と感じています。でもそこを掘るのは楽しい作業です!5話のファッションショーに向けて、監督から「まやや(内田理央)とばんばさんは親友」というお題をいただきました。それまでは2人はニコイチぐらいに仲は良いがそれは“尼〜ず”の中でのポジションとしての理解でした。今は“親友”ということで、2人の関係性により深みを持たせることができればと思っています。
ばんばさんを演じる上でこだわっているところは?
まややが動なのに対して、ばんばさんは静だと思っています。テンションが上がるとやかましいのですが、ばんばさんの基本スタンスは静。驚いてもそうは見えないのがばんばさんです。でも、心の中はザワザワしている…。そんな雰囲気をもっと出せたら良いなと思っています。
ばんばさんのアフロヘアは目にかかっていますが演技に影響は?
視界は髪より下しか見えないんですけど、演技に支障はありません(笑)。相手の目を見て話が出来ないというキャラクターなので、こんな髪型にしているんじゃないかなと、理解しています。ただ、目で演じることができない難しさは感じています。目が出ているキャラクターがうらやましいなと思っています(笑)。でも新しい挑戦をさせていただいているので楽しいです。
松井さんは鉄道オタクで有名ですが、同じ鉄オタのばんばさんを演じるのはいかがですか?
私よりも鉄道に詳しい方はたくさんいらっしゃるので、間違った情報をばんばさんが言わないように気をつけています。逆に、どんなことなら鉄道好きの方に“おっ!”と喜んでもらえるのか考えるのはすごく楽しいです。
“尼〜ず”の強烈なオタクキャラクターを改めてどう感じていますか?
原作の連載が始まったころは、オタクというカルチャーが今ほど世間的に認知されてなくて、サブカルチャー的な位置付けだったと思うんです。ですから原作の“尼〜ず”は若干きついイメージのオタク表現になっているかと思うんです。ドラマをご覧になっているオタク女子の方たちは、最近のオタクを描いているわけではないので気分を害さないでください(笑)。ドラマならではの脚色もあります。私自身もオタクなので気持ちはわかりますが、娯楽作品としてご覧ください(笑)。
撮影も中盤を過ぎましたが現場の雰囲気は?
ばんばさんだけでなく“尼〜ず”のみんなへの愛着が深まっています。収録の合間にはくだらないことで笑いあったり、それぞれの役のモノマネをし始めたりもしています。和気あいあいとしていて“尼〜ず”が本当にいたとしたら、こんな生活をしているんじゃないかな?という感覚になってきています。
もし、松井さんがばんばさん以外の“尼〜ず”を演じるとしたら?
私はジジ様(木南晴夏)が好きなので演じてみたいです。木南さんが演じるジジ様がすごく魅力的だということもあります。ジジ様って実は“尼〜ず”の裏ボス的な存在なんですよね。一見、千絵子(富山えり子)が仕切っているようですが、主導権を握っているのはジジ様。静かに見守っているけど、何かをやるきっかけはジジ様発信なんです。そんな要となるポイントを置いていく役は面白くて、どちらかというと全体的には引きの芝居なのも素敵です。
ドラマでは月海(芳根京子)たちの変化も描かれます。松井さん自身、変化や成長を感じたことは?
成長と言えるかはわかりませんが、去年1年間で4作品70公演以上の舞台に出演しました。その時作品に携わった方たちから“良かった”とか“また一緒に仕事したい”と言って頂けるようになりました。それは、求められているものより一歩先のことが“私らしさ”として出すことが出来たんじゃないかな?と、思えて嬉しかったです。
最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします!
5話でファッションショーまで来ましたから、残り半分ぐらいで原作のどのシーンをどこまでドラマで描いてどんな結末になるのか、私もすごく楽しみです。恋愛も、今は月海と蔵之介、修(工藤阿須加)が三角関係になりつつある展開ですが、それがどうなるのか? ばんばさん的には、顔が見える日が来るのか…?ご期待ください(笑)。

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