インタビュー

ジジ様役 木南晴夏さん

撮影も中盤となりましたが、現場の雰囲気はいかがですか?
自分が演じているジジ様だけではなく“尼〜ず”のみんなが日を追うごとに愛おしくなっています。1シーン撮影するごとに、みんなでそれぞれの役を“可愛い〜”と褒め合っているんです。端から見ると少し気持ちの悪い集団みたいになっているかも?(笑)それぞれのキャラクターが際立っていて、みんな自分の中に一本芯が通っているので…全く違う魅力があるのが素敵です。
ジジ様は“枯れ専”という設定ですが…。
はい。ジジ様は北大路(欣也)さんが演じられている慶一郎にラブを感じていくんですけど…。北大路さんご本人は、すごく優しくておおらかな方で、どっしりとされているというか、“ドンと来い!”感をお持ちです。ジジ様は枯れ専ですが、北大路さんは色気ムンムンですので私はそちらの方にドキッとしています(笑)。
ジジ様は“尼〜ず”の中では、どのようなポジションだと思いますか?
1話からどうなんですけど、ジジ様は“やりましょう”と初動の決断を下すことが多いですね。結構、行動的なんです。これからも率先して新しいことに挑んでいきますし…。“尼〜ず”のリーダー的存在は千絵子さん(富山えり子)なんですけど、行動面を引っ張っているのはジジ様です。でも、ジジ様本人にその自覚はないと思いますけど(笑)。“尼〜ず”って、一体感がありつつも基本的にはそれぞれがマイペースで良いんです。そういう意味では、お芝居も何をやっても良いのではないか?と。特にジジ様はマイペース感が強いので、私一人だけがみんなと違うリアクションをしていてもおかしくはならないキャタクターです。ですので、お芝居は楽しませていただいています。
ほかにジジ様を演じる上で考えていることはありますか?
私はもともと原作の大ファンなので、どちらかと言うと忠実に演じたいと思っていたんです。でも、ドラマは少しだけ違うストーリーも入ってくるので、原作に忠実に演じすぎると合わなくなってしまったりするんです。原作を愛しつつも捉われすぎず、今はドラマの中で生きるジジ様を大切にしようと思っています。
もし、木南さんが“尼〜ず”の他のメンバーを演じるとしたら?
みんな面白そうなので演じてみたいとは思っていました。でも、今となってはみんなが演じているキャラクターそれぞれに愛着が沸きすぎてしまって…侵してはいけない領域みたいな感覚です。どうしても選ばなくてはいけないなら“尼〜ず”ではなくて、花森さんとか?(笑)稲荷さんも演じてみたいです。これもやっぱり要(潤)さん、泉(里香)さんが魅力的に演じていらっしゃるからそう思えるんですね。
木南さん自身、オタク的な趣味などありますか?
パンが大好きで、もしかするとオタクなのかもしれません。以前は自分で焼いたりもしていたんですけど、今は食べる方専門です。特に食パンが好きで、いろいろあるんですよ。耳の硬さとか…基本的なところでは、山型と角型の2種類があって、最近流行っているのはミニ食パンの角型だったり。お店によっての違いもあるので楽しいです。
ドラマでは月海(芳根京子)や“尼〜ず”たちが変化していきますが、木南さん自身が変化や成長を感じたことは?
最近、ちょっと大人しい役をいただくことが多くなりました。20代のころは派手な役というか、元気で口が悪くて…とか、ギャルっぽかったりする強いキャラクターが多かったんです。今は、大人しくて知的な女性だったり、ジジ様のようにどちらかというと陰なイメージの役をいただいています。メガネキャラはジジ様で4作品連続かな?落ち着いた雰囲気のお芝居を続けていると、その中での楽しみも見つけられるようになりました。以前は、役柄もありましたが、自分が前に出たいというか美味しいところを見つけて食いつくみたいな感じだったのですけど(笑)。これは私自身、変わったと思います。
木南さんは月海の恋の決着をどう予想していますか?
原作では修(工藤阿須加)が好きなんだけど、蔵之介=蔵子(瀬戸康史)も的な感じです。私は個人的には、そちらかというと蔵子とくっついて欲しいな?と、思いがち(笑)。蔵子には生い立ちの闇みたいな面があるから、幸せになってもらいたいんです。初めて恋というか、本気で好きになった人と結ばれて欲しいな…と。でも、シュウシュウ(修)も初恋なんですよね。そう思うと難しいですね。
この先ドラマの展開で、期待することは?
私の希望は、みんなで海外ロケに行きたいです!(笑)でも、原作だと“尼〜ず”は月海以外海外には行かないんですよね。最終的には、ドラマも原作のように“尼〜ず”や『天水館』もそのままで、みんなで“エイエイ、オー!”と出来ていたら嬉しいです。あと、目白先生が出てくるのかどうか? もし登場するとしたら、どなたが演じられるのかは楽しみです。安達祐実さんのノムさんもすごく面白くて、みんなで大爆笑していますから。新たなキャラクターの登場にみなさんもご期待ください。

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