インタビュー

千絵子/千世子・二役 富山えり子さん

撮影現場の雰囲気はいかがですか?
芳根(京子)ちゃんがいると明るくなりますし、瀬戸(康史)くんは場を盛り上げて、話を回してくれます。木南(晴夏)さんはしょっちゅう面白いことを言っています。(内田)理央ちゃんはオカシイ(笑)…すごく可愛い天然さんなので、彼女が何を言ってもみんな爆笑してしまいます。(松井)玲奈ちゃんは物知りで頭の回転がすごく早いので、会話の切り返しが素晴らしいです。みんなそれぞれの個性と立ち位置があるので、すごく楽しい現場です。
千絵子を演じる上で気をつけていることは?
原作が素晴らしいので、そこからは離れないようにしたいと思いつつもドラマは生身の人間が演じるので、実際どこかにいる人に見せたいと思っています。キャラクターは原作に特化しすぎないようにとは思っています。あとは、目を見開く練習をしています(笑)。千絵子はキリッとした表情が必要ですので。
千絵子はずっと和服を着ていますが…。
着物を着るとシャキッとするので千絵子になった気持ちになります。普段より姿勢が良くなりますし、足の開き方など動きもある程度自然に制限されます。その上で和服をどうしたら美しく見えるのか?を心がけています。
私自身、着物にはずっと興味がありましたが、着たのは成人式の時ぐらいです。着物の本は持っていたので、今回、千絵子を演じることになったので、引っ張り出してパラパラと読み直しましたよ。
千絵子の趣味、市松人形の蒐集はどう思いますか?
今まではそれほど関心はなかったのですが、千絵子の部屋にたくさん並んだ人形を見た時、“うわーっ!可愛い!”と、テンションが上がりました。居合わせた人たちには“どこが?”と言われましたが(笑)。“尼〜ず”のメンバーたちはそれぞれ趣味を持っていますが、私が一番共感できるのは千絵子の趣味ですね。和と人形…もちろんまだ千絵子のレベルほど詳しくわかってないですけど(笑)。
富山さんご自身の趣味は?
ひとつのものに対しての極め度は低いと思うのですが、いろいろなものに興味があるんです。薄くて浅いオタク…みたいな?(笑)。一時期は70〜80年代の少女漫画に凝って、実家にあったものを読みあさったりしたことがありました。萩尾望都さんの作品が大好きだったんですが、学校には話が通じる友達がいなかったので、家で黙々と読んでいました(笑)。ですから、オタクと言われる方々の気持ちはわかりますし、好きなものに没頭できることには憧れというか“いいなぁ”と思います。
もし、富山さんが『海月姫』に登場する別のキャラクターを演じるとしたら?
まややの声真似をしていたら、次のシーンでまやや声を出してしまって“千絵子どこ行ったんだ?”、“千絵子の声ってどんなのだっけ?”となってしまいました(笑)。やっぱり“尼〜ず”の中では、まややとばんばさんの動きが激しいので演じてみたい…と、思っていたのですが、よーく考えたら蔵子です!性別などの問題で私には絶対に一生演じられないでしょうけど、格好良いし素敵なキャラクターですよね。
ドラマでは月海たちの成長が描かれていますが、富山さんがご自身の成長を感じたことは?
最近、スクワットをやっていてお尻が引き締まったかなと思っています。やれば少しは変わるんだな!と(笑)。筋肉はウソをつきませんよね。この体型で仕事をしていく上で脚や下半身は鍛えておきたいです。
最終回に向かってのメッセージをお願いします。
みんな幸せになって欲しいです。千絵子はどうなんでしょう?目の前の幸せなら『天水館』が残ることなんでしょうけど…。その先どうなるのかですよね?ドラマでは“尼〜ず”のみんなもそれぞれに成長していくだろうから、千絵子も何かが変わっていくとは思います。『天水館』が残る=幸せ、の先の幸せをみんながつかんで欲しいです。月海の恋の行方ももちろんですが、最後まで“尼〜ず”も応援してください!

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