これまでの放送内容
2024年2月~3月
青森特集
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- 2024年3月31日放送
- 青森県弘前市
- 弘前フレンチ
- りんごの魅力を最大限に引き出したフランス料理
- “洋館とフランス料理の街”と言われている青森県弘前市。明治以降、外国人宣教師などが多く訪れたことで、西洋文化やフランス料理が広まったことが大きく影響しています。今回訪れた「レストラン山崎」は、弘前市の名産・りんごをふんだんに使ったフレンチが魅力のお店。前菜の「りんごの冷製スープ」は、りんごを煮て柔らかくしたものをピューレ状にし、生クリームやシナモン、りんごのリキュールなどを加えた一品。優しい口当たりで自然な甘みが染み渡るように口の中に広がります。そして、さっぱりスッキリした後味は、まるでりんごを食べているような感覚に。このおいしさは衝撃です!!さらに「豚肉のりんご果汁煮」は、豚肉がホロホロとほどけるような柔らかさ。ポイントは、りんごの皮や芯を一緒に煮込むこと。りんごに含まれるペクチンという成分が豚肉を柔らかくしてくれるんだそう。ソースにもりんごの甘みが溶け込んでいるので、終始りんごを感じる一品です。「りんごが採れる所には、日本一のりんご料理がなければいけない」という山﨑シェフの信念のもと生み出されたりんごのフレンチ。山﨑シェフの弘前やりんごへの強い情熱に、僕の心も熱くなりました!
- 青森県弘前市親方町41
「レストラン山崎」
山﨑 隆さん
TEL:0172-38-5515
- 2024年3月24日放送
- 青森県
- カワハギの煮付け
- 漁師さんに教わるカンタン煮付け
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- 青森県の漁業を盛り上げるために2018年に誕生した「漁師カード」。県内の漁師さんや漁業関係者がモデルとなっています。現在、150種類ある漁師カードの中でも特に人気の高い漁師・小枝さんに得意の「カワハギの煮付け」を教わりました。カワハギは頭の付け根に包丁を入れ、手で頭と身を引き離すと簡単に内臓が取り出せます。ウロコがないカワハギの表面はサメ肌のようにザラザラしていますが、お腹側から簡単に皮を剥がすことができるんです!「カワハギ」という名前も、皮が剥がれやすいことが由来になっているんだそう。フライパンにしょうゆ・しょうが・砂糖などを入れてひと煮立ちしたら、身と肝を入れます。そして落とし蓋をして、約10分煮たら完成。脂がのった身は、ふっくらしておいしいのですが、冬のカワハギは肝が絶品!煮てもトロっとした食感で、コクがスゴイ!!肝は、「肝しょうゆ」で食べるのがイチバンだと思っていましたが、この食べ方もハマりそうです。
- 青森県つがる市富萢町
「漁師の息子本舗株式会社」
小枝 哲さん
TEL:090-7565-0283
- 2024年3月17日放送
- 青森県板柳町
- 豚ホルモン
- りんご農家が奏でる焼肉サウンド
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- 青森県の津軽地域では、りんご農家さんを中心に豚ホルモンのBBQをするそうです。かつて、りんご農家さんの多くは豚を飼育し、肉の部分は出荷していましたが、内臓部分は捨てていたそうです。しかし、りんごを売るため東京へ出向いていた際、朝鮮半島の方々から“内蔵は焼いて食べられる”ということを教わり、その食べ方を津軽へ持ち帰ったそうです。今回は、板柳町でりんご農家を営む会津さんたちと一緒に、豚ホルモンを楽しみました。炭火で焼き始めると、味噌ダレが香ばしい匂いを漂わせ、食べる準備は万端です!弾力あるコリコリ感がたまらない腸の他にも、胃やハツ、レバーなどがミックスされているので、口に入れるたびに食感も様々!横隔膜の内側にある希少部位の豚サガリは、脂も少なくさっぱりとした味わいです。このBBQが生活の一部であり、コミュニケーションの1つだという会津さん。食を通して仲間たちが集い、楽しい時間を過ごせるなんて最高ですね。
- 青森県北津軽郡板柳町
会津 宏樹さん
- 2024年3月10日放送
- 青森県深浦町
- 雪人参
- 雪の下に眠る 甘いごちそう!
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- 世界自然遺産「白神山地」の麓、青森県深浦町の特産品には雪がしんしんと降り積もるなか収穫する「雪人参」があります。雪の中での収穫と聞くだけで寒そうですが、積雪することで土の中の温度が一定に保たれ、ニンジンは凍らないよう成長し続けます。すると、とても甘いニンジンになり、糖度はイチゴやみかんなどに匹敵するほどだそうです。まずは、搾りたての雪人参100%ジュースをいただく予定でしたが、「アドリブでいっちゃおう!」と新岡組合長に勧められるがまま生の雪人参をガブッ!野菜特有の青臭さはなく、キリっとした甘さに驚きです。雪人参100%のジュースは、生クリームを入れたようなクリーミーな味わいですが、後味はさっぱり!喉越しもいいので身体中を一気に巡り、細胞レベルで味わった感覚です。最後は、レンジで温めた雪人参をバターで炒め、仕上げにしょうゆを回しかけたジュワッと焼き。火を通すことでさつまいものようなホクホク感と凝縮した甘みに、食が進みます。熱々のニンジンを手づかみで頬張る僕の食べっぷりに新岡組合長も驚いていましたが、それほどおいしいから仕方ありません!
- 青森県西津軽郡深浦町舮作堰根152
「舮作興農組合 」
新岡 重光さん
TEL:0173-75-2120
- 2024年3月3日放送
- 青森県鰺ヶ沢町
- 鰺ヶ沢のイカ
- 津軽っ子流の食べ方で堪能!
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- 青森県鰺ヶ沢町は、イカの漁獲量が全国トップクラスで「イカの町」とも呼ばれています。そんな鰺ヶ沢沿岸は暖流が流れ込むため栄養が豊富で、夏はスルメイカ、冬はヤリイカが多く揚がります。新鮮なヤリイカを手早くさばいてもらう最中、湯通ししたゲソをそのまま口に入れると、凝縮されたイカの旨みが口の中で大放出。はちきれんばかりのプリプリ感と柔らかいフワフワ感が共存する不思議なおいしさです。刺身も、まずは何もつけずにイカ本来の味を噛み締めます。鮮度バツグンで甘みが強く、独特なコリコリ食感は噛む楽しさを教えてくれます。この食感をキープするポイントは、さばく時に水洗いをしないこと!鮮度を保ち、水っぽくなるのを防いでくれるそうです。続いて、津軽っ子オススメの食べ方「真鱈子のしょうゆ漬け」を刺身にのせると、これが最高!真鱈子のしょうゆ漬けは、冬になると各家庭に必ずあると言っていいほど、津軽の食卓には欠かせない定番の珍味。つぶつぶ食感でプチプチ弾ける真鱈子は、まるで口の中を走り回っているかのよう!しょうゆの程よい塩味はイカの甘みをより際立たせてくれます。この冬は、津軽っ子に仲間入りした気分です!
- 青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町下富田35-12
「居酒屋 良治」 葛西 幸治さん
TEL:0173-82-0388
- 2024年2月25日放送
- 青森県弘前市
- りんごのおにぎり
- りんごの可能性は無限大!
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- 青森県弘前市は、りんごの生産量日本一!今回訪れた「Cafe36(カフェミチル)」のオーナー・三上さんもりんご農家の6代目。無肥料無農薬にこだわって、丁寧にりんごを育てています。今日は、りんご農家ならではのアイデアが詰まった「りんごのおにぎり」を教わりました。「りんご×おにぎり」という初めて聞く組み合わせにワクワクしながら、りんごを角切りにし、ボイルしたホタテと一緒にフライパンで炒めます。しょうゆやみりん、酒、ごま油などの調味料としょうがやニンニクの薬味を入れると、香ばしい匂いに食欲をそそられます。しょうゆとりんごも意外な組み合わせですが、しょうゆがりんごの甘さを引き立ててくれるそうです。あとはこれを炊いた玄米に混ぜて、握るだけ!ポイントは、白米ではなく玄米を使うこと。玄米が具材の汁気を吸ってくれるので、おにぎりにしてもベチャっとならずフワっと仕上がるそうです。食べてみて驚くのは、りんごがおかずに変化して旨みがしっかりあること!そして、サクサク食感が良いアクセントになっています。りんごの新しい可能性を知ることができた逸品でした。
- 青森県弘前市狼森天王31-2
「Cafe36」
三上 沙貴子さん
TEL:0172-78-3193
- 2024年2月18日放送
- 青森県深浦町
- 深浦マグロ
- 冬のマグロは脂を味わう!
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- 青森のマグロと言えば、新春の初競りで知られる「大間まぐろ」が有名ですが、マグロの水揚げ量は深浦町が県内一!マグロは大間へ向かって北上していくので、大間で獲れると「大間まぐろ」。途中の深浦町で獲れると「深浦マグロ」になります。冬に獲れる深浦マグロは身も締まり、濃厚な味わいが特徴です。まず、素材の良さをシンプルに味わえるトロの刺身。新鮮なマグロ特有の酸味をダイレクトに感じ、脂のりの良さにも驚きました。サラっとした脂ですが、口の中で旨みが広がります。続いて、1尾から2つしか取れない希少部位のカマ焼き。かぶりつくと溢れ出る脂とふっくら柔らかい身は、まるでお肉のようなジューシーさ!あまりのおいしさに、食べ終わるまで僕の両手はカマ焼きを掴んだままでした。冬に味わう深浦マグロの贅沢さを初めて知り、大満足です!
- 青森県西津軽郡深浦町深浦岡崎338-42
「深浦観光ホテル」
森山 文浩さん
TEL:0173-74-3511
- 2024年2月11日放送
- 青森県弘前市
- 一町田せり
- 葉や茎は香り高く 根までおいしい!
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- 青森県弘前市では、約400年の歴史をもつ「一町田せり」が旬を迎えています。岩木山の湧水を使い一町田地区のみで栽培される名産品で、農家の皆さんは厳しい寒さの中、水が張ったせり田に腰まで浸かって収穫しています。葉や茎の香りが強く、試しに生の葉を口に入れてみると、瞬間的に広がる爽やかな香りに思わずその場で飛び上がってしまいました!この一町田せりは「根まで甘い」のが特徴で、「山田農園」では、おいしい根を折らずに収穫し、1本1本丁寧に水洗いするのがこだわりです。素材の味を引き出す食べ方は、マヨネーズ・味噌・にんにくを和えた特製ソースのディップ。優しい甘みとほんのり感じる苦味が特製ソースと相性抜群!クセになるおいしさです!他にも色々な食べ方を楽しめ、茎と葉っぱをえびと一緒に揚げたかき揚げは、生とは違ったシャキシャキ食感が楽しめます。ポイントは、衣に炭酸水を入れること。ベチャっとならず、ふわっと仕上がるそうです!初めて食べる根の天ぷらも、揚げることで旨みが凝縮され、驚くほどのおいしさにおかわりを求めてしまうほど!素材の味を最大限に感じた料理でした!
- 青森県弘前市一町田浅井460-4
「山田農園」
山田 秀樹さん
TEL:090-7669-3890
- 2024年2月4日放送
- 青森県弘前市
- 鶏の唐揚げでEAT TO WIN!
- 春高バレー強豪校を支える ”おふくろの味“
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- 青森県立弘前工業高等学校の男子バレー部は、春高バレーに4年連続・44回出場する強豪校!部員33名のうち9名が寮生活を送っていますが、彼らの食事をサポートしているのが高校の学食「弘工食堂」の三上早苗さんです。三上さんのモットーは、「決して特別ではないけれど、母親が作るような温かみを感じる料理」。今回は、寮生が大好きな「鶏の唐揚げ」を教わりました。驚いたのは、お肉の量!大きなボウルいっぱいに入った鶏もも肉は、それだけで迫力満点!そこに、しょうゆ・お酒・にんにく・しょうがを入れて味をなじませます。ポイントは、コクと深みを出すため隠し味にみりんを入れること!そして、「おいしくな~れ!」と唱えるのも三上さんのこだわり!約30分漬け込んだら揚げ粉をまぶして、170℃の油で2度揚げしたら完成です。カラっと揚がった唐揚げを、寮生さんたちは丼ぶりいっぱいのご飯を片手に勢いよくかきこみます!僕も高校時代を思い出し、懐かしくなりました!!キャプテンの渡辺碧巧さんは、「三上さんの料理と共に高校3年間を過ごし、身体と心の成長にもなった」と熱く語ってくれ、親元を離れた寮生の心の支えにもなりバレー部の強さにも繋がっているのを感じました。第2のおふくろが作る愛情たっぷりの料理をたくさん食べて、目指せ春高バレー優勝!
- 青森県弘前市馬屋町6-2
「弘前工業高等学校」
TEL:0172-32-6241
青森県弘前市城南5-4-17
「美加美食品」 三上 正俊さん
TEL:0172-35-3818