これまでの放送内容
2023年8月〜9月
山梨特集
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- 2023年9月17日放送
- 山梨県北杜市
- 八ヶ岳ジビエ
- 旨みが凝縮!ハンター自慢のジビエ料理
- 二人ともハンター資格を持つ五味さんご夫妻。山で育った大切な命を無駄にせず、おいしく食べることで自然の恵みに感謝し、命のリレーをつなげていきたい、と6年前にジビエ肉処理加工施設をオープンさせました。捕獲後直ちに保冷するため、五味さんは山に保冷車を持ち込み、素早く肉の処理を行うことで鮮度を保ちます。さらに3~4日熟成させることでアミノ酸を濃縮させ、より深みのあるおいしさに仕上げています。最初に頂いたのは猪の焼肉。味付けはシンプルに塩だけ。これが全くクセがなく、上品な脂の甘みが広がり、そのおいしさにびっくりです。鹿はブロック肉をじっくりと焼き上げてくれました。想像以上に柔らかく、肉汁がしっかりと閉じ込められていて、口の中で溢れました。ジビエをおいしく焼くコツは「愛」だという誠さん。舞さんは、結婚前までは自分がジビエを食べるなんてとても考えられなかったそうですが、夫の処理した鹿肉を食べてみたところすごくおいしく、今では大のジビエ好きに。最後に頂いた鹿肉と夏野菜のカレーも二人のジビエ愛がたっぷりでした。
- 山梨県北杜市明野町上手8292−2
「明野ジビエ肉処理加工施設」
五味 舞さん
TEL:090-2642-2929
- 2023年9月10日放送
- 山梨県笛吹市
- やこめバーガー
- 郷土料理がファストフードに変身!
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- 「やこめ」は山梨の郷土食で、もち米やうるち米、煎った大豆にしょうゆと塩を入れて炊いたもの。田んぼの豊作を祈る行事の際の供物で、焼米の呪力により子どもたちが健康に育つようにと、村の子にも配られていました。宮田さんはやこめを使って、子どもが大好きなハンバーガーを健康的に手軽に食べられるようにできないかと、このレシピを考えたところ大好評だったそうです。「やこめバーガー」と聞いて、炊きあがったやこめでカツとキャベツを挟むライスバーガーなのかと思ったら、なんとやこめをカツで挟むんです。インパクトがあって面白いかなと思ったそうなんですが、想像していなかった展開にびっくり。味のポイントは、ワインや地元産のマスタード、フルーツジャムを使った特製ソース。仕上げにレモンの皮をすってかけます。カツの味がガツンと来た後、やこめの優しい味がじんわりと口に広がります。やこめバーガーは「やまなしの食」新レシピコンテストで最優秀賞を受賞した逸品。宮田さんは受賞をきっかけに料理研究家になりました。「素朴で、食べるとなんだか温かい気持ちになれる郷土食を後世に伝えられるようになりたい」と言う想いが強く伝わって来ました。
- 山梨県笛吹市
宮田 明美さん
- 2023年9月3日放送
- 山梨県北杜市
- 地域密着でEAT TO WIN!
- 力がみなぎるチキンカツ
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- 学生時代にはトライアスロンの日本チャンピオンとアジアチャンピオンになった栗原正明さん。現在は北杜市を拠点に「地域密着型プロアスリート」として活躍しています。その活動方法はとってもユニークで、大きな企業から支援してもらう従来のアスリートとは異なり、地域の皆さんにスポンサーになってもらい、自分が戦う姿を見せることでみんなを奮い立たせるというもの。「エース栗原」という愛称で、「地域×アスリート=∞」をコンセプトに、新しいプロアスリートのあり方を体現しています。そんな栗原さんの原動力は「仲間との食事」。今回は栗原さんを応援する「チームエース」の懇親会におじゃましました。会場となったのは、栗原さんのスポンサーが店主を務める居酒屋さん。栗原さんが必ず注文するというチキンカツを頂きました。一度揚げてからオーブンでじっくり火を通すため、完成まで30分かかるという手の込んだ一品。肉が柔らかく仕上がり余分な油も落とせるそう。肉のジューシーさと中に入っているチーズの相性はまさに”エース”級です。他にも食事会に集まったのは栗原さんをスポンサーとして支えている地元のパン屋さんやブドウ農家の方々。「自分のパンが栗原さんの力になっているのを実感できてパン屋冥利に尽きる」という言葉に皆さんの絆を感じました。北杜市で出会った「EAT TO WIN」は「Everybody Win」でもありました。
- 山梨県北杜市
栗原 正明さん
- 2023年8月27日放送
- 山梨県笛吹市
- ラーほー
- 笛吹市のシン・麺料理!
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- 「ラーほー」は山梨県の郷土料理をもっと気軽に、もっと多くの観光客や地域の皆さんに食べてもらいたいと開発された料理。ラーメンスープ(ラー)にほうとう(ほー)の麺を合わせた新しい郷土料理です。ラーほーが誕生したのは5年前、県内の各地にはほうとう、鳥もつ煮、吉田うどんなどの名物料理がありましたが、笛吹市にはありませんでした。そこで新名物を開発するプロジェクトがスタート。保坂さんはスタート時から、スープの材料や味の研究を重ね、自信を持って提供できるラーほーを創作。今では「笛吹で一番熱くラーほーを語る主人」として有名です。今回はそんなご主人自慢の2品を頂きます。しょうゆ味のラーほーのスープは鶏ガラと地元野菜を使ったもの。目をつむって食べると、スープはまさしくラーメンなのに麺が不思議な感じで、思わず「ラッホー」と叫んでしまうくらい面白く、おいしい一品なんです。そして、夏限定の冷やしラーほーは、サラダ感覚で頂けるさっぱり麺。ご主人のアイデアが光ります。今年、笛吹市観光物産連盟が11月21日を「ラーほーの日」として制定したそうです。日付は「ほうとうの日」が4月10日で「ラーメンの日」が7月11日であることから、それぞれの記念日の月の4月と7月を足した11月、記念日の日の10日と11日を足した21日を組み合わせて11月21日になったっとか。笛吹市に行ったら「ラーほー」を味わってみてください。
- 山梨県笛吹市石和町市部1187-2
「ほさか」
保坂 哲さん
TEL:055-263-8592
- 2023年8月20日放送
- 山梨県北杜市
- きのこのソテーときのこチャーハン
- 簡単なのにあふれるきのこの旨み!
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- 白州の豊かな自然に魅せられた水谷多呂さん・三重子さんが2003年に開いたきのこ農場では、季節のサイクルに合わせて年間12〜13種類ものきのこを育てています。きのこは見た目も味わいもそれぞれ個性的。品種ごとに好きな温度も湿度も違って、育てていくほどに発見があって、ひと筋縄では行かないのがおもしろいところなんだそうです。きのこは全般的に油と相性がよく、油と一緒に摂ることでビタミン類も効率よく吸収できます。今回作るのは「きのこソテー」と「きのこチャーハン」の2品。ソテーに使うのは今が旬の黒あわびたけ、きくらげ、しいたけ、ときいろひらたけ、たもぎたけ。中でも、たもぎたけは「だしきのこ」と呼ばれるくらい良いだしが出るきのこ。採取可能な期間が短く希少なきのこで、古代中国では縁起物として珍重され、皇帝や貴族しか口にできなかったとも言われています。オリーブオイルでさっと炒めて、味付けは塩こしょうとしょうゆのみ。香りだけでおいしさが伝わってきます。きのこによって食感も違い、口の中はまさに「きのこランド」。もう一品、チャーハンに使うのは数種類の乾燥きのこを細かく砕いたもの。乾燥きのこは生のものに比べて旨みがギュッと凝縮されていて、水で戻さずそのまま加えるだけの手軽さなのに、驚くほど濃厚なきのこの旨みが広がる一品になりました。
- 山梨県北杜市白州町白須127
「白州・山の水農場きのこ専門店」
水谷 多呂さん
TEL:080-3515-6561
- 2023年8月13日放送
- 山梨県笛吹市
- 桃のカスクートブール
- 桃のこんな食べ方あり?いやいや全然“あり”です!
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- 山梨県は桃の生産量日本一。シェアは約3割にも上ります。中西農園は、笛吹市で70年に亘り“おいしい桃づくり”を探求してきました。桃を樹でギリギリまで熟し、新鮮な桃を出荷することを大切にしています。質の良い桃を栽培するには 「畑の様子や木の勢いをよく見る」「間引き方の量やタイミング」など様々なことが必要なんだそうです。中西健さんは脱サラして6年目。桃づくりのすべてを父親から学び農業に取り組んでいます。そして園内に「ピーチカフェなかにし」をオープンしたのは母の麗子さん。店の構想は30年ほど前にはありましたが、当時はまだ子育て中だったため断念。その夢を諦めきれず、ついに2010年に開店するも、当初は家族からの猛反対にあったのだそう。ところが、今では“おいしい桃のメニューが楽しめる店”として県内外からもお客が押し寄せ、休日には予約が取れないほどの人気店になりました。今回頂いた「桃のカスクート」は桃と生ハムを使ったサンドイッチでカフェの人気メニューです。思いがけない組み合わせにちょっと驚きましたが、桃の甘さと生ハムの塩気が絶妙です。そしてもう一つ、桃がのった「ピーチ・ピザ」は、ボリュームもあって食事としてもデザートとしても楽しめる一皿。愛情がたっぷり詰まった料理に笑みがこぼれました。
- 山梨県笛吹市一宮末木544-1
「中西農園」
中西 麗子さん
TEL:0553-47-1948