これまでの放送内容
2021年10月〜12月
秋田特集
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- 2021年12月19日放送
- 秋田県秋田市
- きりたんぽ鍋
- 秋田美人と「家で作れるきりたんぽ鍋」作り
- 鍋がおいしい季節になってきました。今日は秋田の郷土料理の代表格「きりたんぽ鍋」をあきた観光レディーの皆さんと一緒に作りました。まずは炊き上がったごはんをすり鉢で潰し、粒が半分くらいの状態にします。これを「半殺しにする」というので、ちょっとドキっとしますね。ポイントはごはんを潰しすぎないこと。やり過ぎると焼いた時にカチカチになってしまうそうです。続いて、おにぎり型に丸めて秋田杉(ご家庭では割り箸でも可)にくっつけ、まな板の上で転がして巻き付けていきます。この状態を「たんぽ」と言い、槍のさや(短穂)に似ていることからその名が付きました。これを「切って」食べるので「きりたんぽ」と言うんだそう。囲炉裏で10分程焼き(ご家庭ではフライパンやオーブンでも可)、少し焦げ目が付いたら杉から外して3~4等分に切ります。あとは舞茸、ごぼう、こんにゃく、ねぎ等の野菜とともに鶏の旨みが出たしょうゆベースのスープに投入し、フタをして2~3分で出来上がり。意外と簡単に作れるので、秋田市民なら少なくとも1シーズンに1回は家庭でも作るそう。半殺しにしたごはんはもちもちフワフワの食感が楽しく、焼いたことで香ばしさも加わります。また、スープがよく滲み、野菜や鶏の旨みをたっぷり吸ってくれるので、単なる焼きおにぎりとは全く違う深い味わいを感じられます。あくまで素朴で、飾り気もない。それでいて鍋を囲む人たちの心をじんわりと暖かくしてくれる。秋田の県民性をそのまま凝縮した鍋料理といえるかもしれません。
- 秋田県秋田市大町1-2-37
「あきた観光レディー」
久留島 涼香さん 椛澤 好心さん
TEL:018-824-1211
- 2021年12月12日放送
- 秋田県男鹿市
- 男鹿名物 石焼料理
- 温泉と豪快料理 最後は松岡修造vsなまはげ
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- 男鹿名物といえば、なまはげ、温泉、石焼料理。今日は男鹿温泉郷にある「元湯 雄山閣」を訪ね、ゆっくりと温泉につかった後、名物の石焼料理をいただきました。これは、新鮮な魚介と味噌ベースのスープを入れた木桶に熱々の石を投げ込み、その熱で沸騰させるという郷土料理。元々、男鹿では漁に出る際、暖をとる為に船上で焚火をしていたそうで、そこへ石を投じて熱し、帰港後に浜のくぼみに溜まった水へ石を投げ入れ、獲った魚を入れて食べていたといわれています。具材はエビ、ワタリガニ、カワハギ等々。熱々の石を投げ込むと音と湯気をあげて沸き上がる迫力ある演出は、SNS映えすると若い世代にも人気です。約800℃に熱した石で短時間で加熱するので、具材の身が一気に締まり、甲殻類から出る上品なだしがおいしさに輪をかけます。そんな石焼料理を堪能していると、扉からガタガタっ!という物音が・・・。バーンっと勢いよく開け、すごい迫力でなまはげが乱入してくるじゃありませんか!「お前は人の言うことなんも聞かねェらしいな!」「魅力が伝わるようなリポートをしろ!」と凄まれたのですが・・・。驚きのあまり開いた口がふさがらず・・・。
- 秋田県男鹿市北浦湯本字草木原52
「元湯 雄山閣」
山本 佳子さん
TEL:0185-33-3121
- 2021年12月5日放送
- 秋田県秋田市
- 秋田竿燈皮串
- 3日間で5回炙る外はサクサク中はもちもちの鶏皮
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- 「ここでしか食べられない料理」があると聞いて秋田市の繁華街・川反にある「一の酉」にやって来ました。それは鶏皮を3日間で5回炙り、余分な脂を落とし、旨みを中に閉じこめた「秋田竿燈皮串」。1日目、2日目と焼いて余分な脂を落とし、3日目の開店前に軽く炙り、お客の注文が入ったらさらに焼くことで外側がサクサクになります。仕上げはしょうゆベースの秘伝の継ぎ足しダレにくぐらせ、タレになじませるようにサッと焼き上げます。これだけ焼くと中までカリカリになりそうなものですが、串打ちの際にギュウギュウに寄せている為、5回焼いても重なった内側の部分は旨みを残した弾力を保っています。来客のほとんどが数本~数10本単位で注文する為、カウンターに盛られた「とり皮タワー」は川反一の映えスポット。その容姿から秋田の祭りにかけて「秋田竿燈皮串」と名付けられています。さらに裏メニューの「ソリレス」がまた絶品。ももと腰骨のくぼみにある希少部位で、2kgからわずか4本しか取れないんだそう。「ソリレス」はフランス語で「愚か者は残す」という意味らしく、今まではそのおいしさに気付かず捨てられていたというんだからもったいない!「秋田竿燈皮串」も「ソリレス」も「ヤバイものに出会ってしまった」感覚です。
- 秋田県秋田市大町3-2-30
「一の酉 川反店」
加藤 大作さん
TEL:018-823-1146
- 2021年11月28日放送
- 秋田県男鹿市
- 和牛なまはげ
- 今年デビューの最新ブランド和牛
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- なまはげの里として有名な秋田県男鹿市に、新たな名物誕生の兆し。豊かな自然と市内随一の広い牛舎でのびのびと牛を育てている「大進農場」にやってきました。今や全国各地で和牛のブランド化が進んでいますが、大進農場の和牛の特徴はただ新しいというだけでなく、肥育方法が“最先端”をいっています。約300頭へのエサやりを自動化し、3時間ごとに牛舎内の空気と床を自動で殺菌。農場は「牛臭さ」をほとんど感じないほど清潔です。肥育のポイントは「いかに牛のストレスを取り除けるか」。手動でエサやりに費やしていた分の時間を牛の観察に当て、1頭1頭の健康管理を重視しました。そのため、大進農場の牛たちは驚くほど静か。なんでも、牛が鳴くのはストレスによるものだそうで、「うるさい」とよく言われる僕はストレスの塊なのかもしれません。そんな和牛の中で、A5ランクかつ農場主・進藤さんが認めた1頭のみが「和牛なまはげ」を名乗ることができ、上質な脂身となめらかな口溶けが特徴です。特上カルビですらいくらでも食べられそうな脂質。ヒレステーキやモモステーキは肉の旨みとコクをダイレクトに味わえます。食べる側もストレスが消えてなくなってしまうようなおいしさでした。
- 秋田県男鹿市角間崎字十文字17-6
「大進農場」
進藤 俊人さん
TEL:0120-77-8164
- 2021年11月21日放送
- 秋田県秋田市
- ノーカット!万才「のっけ丼」
- 新展開!2分半だけ好きなもの載せ放題
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- 大好評「ノーカット!万才」第6弾。今回は趣向を変え、企画の新たな可能性に挑戦!秋田市民の台所「秋田市民市場」では、お客さんがごはん丼を片手に各店を回り、好きな食材を好きなだけ載せて自分だけのカスタムを楽しめる「のっけ丼」が名物です。そこで今回は、市場を巡って好きな物をどれだけ載っけられるか(2分半だけ)というチャレンジ企画。くいしん坊にはたまらない内容ですが、本マグロ、ホタテ、シラウオ…と載っけたところで時間ギリギリ!しょうゆをかけて、いざ実食!市場で売っている食材なので鮮度は折り紙付き。でも…本当はもっとたくさん載っけてもっとゆっくり食べたかったです。
- 秋田県秋田市中通4-7-35
「秋田市民市場」
飯村 稜さん
TEL:018-833-1855
- 2021年11月14日放送
- 秋田県秋田市
- イカバカロロ
- 現役ラグビー選手が料理にトライ!南国フィジー料理
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- 日本でもラグビー人気が年々高まっていますが、今日は秋田市を本拠地とする「秋田ノーザンブレッツRFC」のヘッドコーチ・セタレキ・タワケさんと、現役選手のモセイトゥバ・志雄さんに母国フィジーの料理を作っていただきました。「イカ」は魚、「バカ」はwith、「ロロ」はココナッツミルクを意味し、魚をココナッツミルクと一緒に煮たフィジーの定番料理です。キリスト教徒の多いフィジーでは、日曜日に教会へ礼拝した後、家族揃って「イカバカロロ」を食べるのだそうで、合宿中や遠征時にもよく作るといいます。
アスリートにとって食は単にお腹を満たすだけのものでなく、試合に勝つ身体を作る大事な要素。また、海外生活では母国や家族を思い出すことでメンタルの安定を保つことも良いパフォーマンスにつながります。世界で戦ってきたからそこ分かる、自国料理のありがたみ。期待が高まらずにいられません。フライパンでマグロと野菜を炒め、塩とココナッツミルクを加えて5分程煮ると出来上がり。フタを開ければ、まさに南国の香り。マグロのほのかな酸味と野菜の甘みをココナッツミルクの旨みでコーティングした深い味わいで、思わず踊り出してしまいました。が、それは僕だけで、フィジーではきちんと座って食べるそうです。 - 秋田市八橋運動公園1-5 秋田県スポーツ科学センター3F秋田県ラグビー協会内
「秋田ノーザンブレッツRFC」
セタレキ・タワケさん
TEL:018-863-0665
- 2021年11月7日放送
- 秋田県男鹿市
- 紅ズワイガニ
- 身の甘さと濃厚な味噌がたまらない
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- カニといえば山陰、北陸、北海道が有名ですが、秋田県の男鹿半島沖にも好漁場があることはあまり知られていません。日本百名山の1つ「鳥海山」から流れ出るミネラルたっぷりの湧水が海水に混ざることで大量のプランクトンが発生し、豊富な栄養をとった紅ズワイガニが大きく育ちます。紅ズワイガニといえば水分が多く身が柔らかいことから、ズワイガニの代用品として扱われる時代が長く続いてきましたが、最近では、肉厚で身離れがよく、甲羅の味噌がとろけるようにおいしいと、人気が高まっています。そもそもプロに言わせると「数あるカニの種類の中でもおいしさはトップクラス」。ただ、紅ズワイガニは扱いが難しく、茹で方などを工夫しないと質が落ちてしまい、とにかく繊細なんだそう。今回は水揚げ直後に浜茹でしたカニを1杯まるまるいただきました。身の締まったアシや特に甘みの強いツメを堪能した後、甲羅に詰まった味噌に身をほぐしてかき混ぜ、ごっそり口に運べば、そこはもうパラダイス。余計な言葉はいりません。
- 秋田県男鹿市船川港船川字芦沢205
「男鹿水産」
菅原 一さん
TEL:0185-23-3710
- 2021年10月31日放送
- 秋田県男鹿市
- イカのバターしょうゆ焼き
- 結局コレが一番うまい!釣りたてイカを港でクッキング
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- 日本海に突き出た秋田県男鹿半島では、四季折々、様々な魚種の釣りが楽しめます。この海に魅了され移住して、遊漁船業を営む蝦名さんご夫婦と一緒に、今が旬のイカ釣りに僕も挑戦しました。船長である奥さんのレクチャーが上手で、なんとか僕もアオリイカをGET!くいしん坊にとって、釣りたてピチピチの状態を味わえることこそ釣りの醍醐味です。港に戻ると早速ご主人が刺身にしてくれました。鮮度バツグンで甘みが強く、噛めば噛むほど味が出てきます。さらにフライパンでバターとイカ肝を溶かし、季節の野菜とイカの身を炒めてしょうゆをさっとかけた「バターしょうゆ焼き」が最高!ごはんのおかずやお酒のおつまみに「間違いない」おいしさです。
- 秋田県男鹿市戸賀塩浜字平床50
「SALT Beach」
蝦名 和加子さん
TEL:080-2372-1899
- 2021年10月24日放送
- 秋田県潟上市
- 秋田の新米
- 自分らしい農業を追求した若手農家の釜炊きごはん
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- 米どころ秋田も新米の季節。いつ食べてもおいしいですが、やっぱり新米は格別です。今回おじゃました潟上市の「ファームガーデンたそがれ」は、ランドスケープ(景観)デザインを手掛けていたご主人と家具メーカーに勤めていた奥様が運営する農園。「暮らしやすい景観や暮らしやすい家具を作っていたのに、自分たちの生活はそうじゃなかった」ことがキッカケでご主人の実家・潟上で農業を始めました。農薬・化学肥料を使わない作物の栽培と自主販路の確立を目指して、自然栽培の技術を学びつつ自らの農地で実践しています。今回はコシヒカリやササニシキのルーツとなった幻の品種「亀の尾」を糠くどで炊いていただきました。胚芽を少し残した七分づきで、栄養価はもちろん噛むほどにお米本来の甘さを感じられます。ごはんの炊き方にも奥様のこだわりがあり、お米は研がずに数回洗う程度。洗米中にお米が水を吸うので水には浸さず、新鮮な水で炊くとスッキリした味わいになるのだそう。自家製味噌で作った味噌汁や無農薬野菜のおかずもごはんが進み、久しぶりに「日本人」を取り戻した気分です。
- 秋田県潟上市飯田川和田妹川字石田1-1
「ファームガーデンたそがれ」
菊地 晃生さん
TEL:090-3553-3756