これまでの放送内容
2021年4月〜5月
千葉・安房特集
- 2021年5月30日放送
- 千葉県館山市
- ごんじゅう
- 館山市民の元気玉!知る人ぞ知る祭りの郷土料理
- 毎年9月に催される「八幡のまち(やわたんまち)」は千年余りの伝統を誇る、安房地域最大のお祭りです。このお祭りで、神輿の担ぎ手に振舞われる郷土料理が「ごんじゅう」。炒めた豚バラに油揚げとかつお節を加え、しょうゆと砂糖で甘辛く煮た後、炊いたごはんに混ぜたもので、おにぎりにして振舞われます。一見単純な料理ですが、ごはんの炭水化物はスタミナに、豚肉はビタミンB1を豊富に含んでいる為、疲労回復効果があり、残暑厳しい季節に神輿を担ぐ人にはピッタリな先人の知恵が詰まった郷土料理。まさにアスリート食です。「ごんじゅう」という名前の由来は、氏子さんが片手で五(ご)本・両手で十(じゅう)本の手で握ったことから。頬張ると豚肉の脂がじゅわ~っと溢れ、かつお節から出る香りとだしが食欲を更に掻き立てます。ただしこの料理は、今では高井地域でしかほとんど見られないレアな料理。長谷川家では毎年、祭りの前日から賑わいこのごんじゅうを作って振舞ってきましたが、「寿司より喜ぶ人もいるくらい」といいます。
- 千葉県館山市波左間1000-2
「モントレーハウス」
長谷川 留美子さん
TEL:0470-29-2006
- 2021年5月23日放送
- 千葉県南房総市
- なめろう
- 必見の包丁さばき!ホンモノのなめろう
- 「大徳家」は創業明治2年の南房総市最古のお寿司屋さん。新鮮な地魚を使った寿司と地魚料理が自慢の店です。名物は100年以上レシピを守り続けてきた「なめろう」。メニューには載っていてませんが、皆が知っていて頼む逸品料理です。元々は漁師さんが、獲れたての魚を船上で調理して食べるために生まれた漁師料理で、その味わいが「皿をなめるたくなるほど美味い」ことから「なめろう」と名づけられたと言われています。味の極意は旨みを限界まで引き出す「叩き」の技にあり。三枚におろしたアジにネギ、生姜、大葉とみそを加えてひたすら叩きます。店主曰く「よくあるなめろうは“みそ和え”」。本物のなめろうは叩いて叩いて叩きまくる…こうして細胞を潰すことで魚の旨みを引き出します。「皿をなめるたくなるほど美味い」の由来通り、皿を舐めなければ完食できない程に粘りが強く、一口食べると、その独特の粘りと濃厚な旨みに驚きます。一般的にはアジやイワシで作りますが、この店では客の好みで魚種を変えてくれます。ワラサで作ったなめろうは脂の甘みが強くなり、本当に皿までなめたくなってしまいます。
- 千葉県南房総市千倉町南朝夷1079
「寿司と地魚料理 大徳家」
栗原 和之さん
TEL:0470-44-1229
- 2021年5月16日放送
- 千葉県館山市
- 定置網とウスバハギ
- 女性漁師さんが定置網で獲った朝獲れピチピチの地魚
- 千葉県・房総半島の南端は、潮通しが良く、一年を通しておいしい魚が水揚げされます。その中の伊戸という小さな港に、全国的にも珍しい若い女性の漁師さんがいます。彼女は生まれも育ちも東京都。魚が好きで沖縄に移住し、ダイビングのインストラクターをしていましたが、魚への愛が止められず、もっと魚と密な関係を目指し「漁師になりたい!」と一念発起。昨年6月から住まいを移して伊戸で漁師生活を送っています。今回は、彼女が定置網で獲ったピチピチのウスバハギをごちそうしてくれました。獲れたその日は身が透明な刺身は、ねっとりとした舌触りと甘みがたまりません。まかないで良く食べるというみそ汁は、上品な良いだしが出ています。骨も多くなく、身離れが良いので、唐揚げや煮付けにしてもおいしいんだそうです。あまり流通しない魚ですが、彼女のがんばりを通して新たなおいしさに出会えました。
- 千葉県館山市伊戸963-1
「漁港食堂だいぼ」
梅木 蘭さん
TEL:0470-29-1221
- 2021年5月9日放送
- 千葉県館山市
- ローポースタン
- ネットで検索しても出てこない台湾グルメ
- タピオカをはじめとするスイーツや「滷肉飯(ルーロー飯)」など、近年日本でも注目を集める台湾グルメですが、日本人が知っている料理はお店や屋台で食べられるものが中心です。今回は台湾出身の葉さんに「日本でこの料理出してる店見たことない」かつ「友人に振舞うと一番人気」という郷土料理「ローポースタン」を教えて頂き、一緒に作りました。ローポースは「大根」、タンは「湯」の意味で、「大根団子のスープ」といった感じ。粗くすりおろした大根に塩を加えて水分を絞り、干しエビや干しシイタケ、紫玉ねぎ、ひき肉などを加えて団子にした後、10分程蒸してスープを加え、さらに加熱したら出来上がり。味の決め手はスープに白だしを入れること。そこまで複雑なレシピじゃないのに、すごく複雑に絡み合う多彩な味に自分でもビックリ!おうちで台湾気分を味わえる最高の一品です。
- 千葉県館山市
「グッディプラン」
葉 思妤さん
TEL:0470-29-7364
- 2021年5月2日放送
- 千葉県南房総市
- 出張女将料理
- 南房総の旬を盛り込んだおもてなし料理
- 都内の料亭で女将として働いた後、千葉県へ移住したことを契機に「出張女将」を始めた木村さん。お店を持たず、依頼のあった場所へ出向き、依頼主ごとのリクエストに沿ったその日のみの2つとない料理を振舞っています。今回は「僕、松岡修造をおもてなしする春の野草を使った里山料理」をご考案いただきました。ビーツを和風だしで合わせたすり流しやサザンカの花びらを甘酢漬けにした手毬寿司、筍とつくしの茶碗蒸しなど、オリジナル料理のクオリティの高さは驚きの一言!更に、器も全て女将の手作りというから半端なこだわりではありません。おいしい料理とおもてなしの行き届いた接客で、どんな場所でも料亭にいる気分にさせてくれます。
- 千葉県南房総市
木村 優美子さん
Mail:yumi.luglio20825.sett@gmail.com
- 2021年4月25日放送
- 千葉県南房総市
- ジビエBBQ
- 里山で仲間と楽しむ!アメリカンスタイルのジビエバーベキュー!!
- 千葉県南房総市のヤマナハウスは、東京に住む人や移住者、地元の人々が集まるコミュニティスペース。築300年の古民家でDIYをしたり、畑で野菜を育てたり、裏山でイノシシを獲ったり…まるで子供の頃に憧れた“秘密基地”に集う「大人の部活動」。今回はヤマナハウスに集う「南房総BBQ協会」の皆さんと一緒にイノシシ肉のBBQを楽しみました。日本で一般的なBBQとは違い、アメリカ式BBQをマスターした彼らの手にかかれば、「臭い」「硬い」といわれるイノシシ肉も、高級フレンチ店顔負けのごちそうに。火入れ加減が絶妙で、肉はやわらかく、脂はしたたるほどジューシー!衝撃のおいしさです。野菜やフルーツも切らずに丸ごと蒸し焼きにすることで、素材の旨みが凝縮されます。のどかな田舎の風景の中で解放感に包まれ、こんなにおいしい料理が食べられるなんて最高ですね。
- 千葉県南房総市山名1395
「ヤマナハウス」
永森 昌志さん
Mail:yamanahouse@gmail.com
- 2021年4月18日放送
- 千葉県館山市
- 金目鯛琥珀煮
- 鮮魚にこだわり地元の定置網を買い取る宿の絶品料理
- 料理自慢の宿は数あれど、ここまで食材にこだわった旅館もそうありません。千葉県館山市の「海の湯宿 花しぶき」は、魚の質と新鮮さを追求するあまり、地元の定置網を買い取って運営しているというこだわりぶり。漁師さんたちも「漁協の組員」ではなく宿を運営する会社の「社員」なので、「おもてなしは海から始まっている」と魚を丁寧に扱います。地魚を中心としたお造りやイセエビの鬼殻蒸しから始まり、映える料理のオンパレード。中でも料理長が生み出した宿の名物「金目鯛琥珀煮」は迫力満点!キレイな金目鯛の赤色とフォルムは食べるのがもったいないくらいです。一般的な煮付けと違って白しょうゆで煮ているので、見た目もキレイで味もさっぱり。食べ進むうちに味付けがくどく感じることもありません。「飽きない料理」をコンセプトに考案されただけあって、気付けば箸は止まらず最後までおいしく完食、という逸品です。
- 千葉県館山市塩見233-4
「海の湯宿 花しぶき」
及川 真衣さん
Tel:0470-29-0236
- 2021年4月11日放送
- 千葉県館山市
- 菜花のイカメンチ
- 菜花農家が教えてくれた菜花の一番おいしい食べ方
- 千葉県は食用菜花の生産量日本一!中でも館山市や南房総市は一大産地で、温暖な気候と日当たりの良い土地が生産に適しています。春を感じさせる食材として人気ですが、おひたしや辛子和えなど、和え物レシピがメジャーなイメージです。しかし、菜花農家の加藤家で伺うと「一番おいしいと思うのはイカメンチ」。今回はその加藤家イチ推し料理にチャレンジしました。菜花の茎を5mm幅に切り、葉はみじん切りに。フードプロセッサーにかけたイカと玉ねぎ、小麦粉、塩、こしょうを加えて丸めた後、溶き卵にからめてパン粉をまぶします。あとは高温の油でキツネ色になるまで揚げれば完成。油を通すことで菜花の旨みが増し、サクサクジューシーな食感もおいしさに拍車をかけます。ソースをかけてもおいしいですが、オススメはしょうゆ。上品で一気に料亭の味に変身します。「農業が楽しい」と語る若手農家の加藤さんの笑顔もまた印象的でした。
- 千葉県館山市北条2542-23
「加藤菜園」
加藤 博光さん
Tel:0470-24-2403
- 2021年4月4日放送
- 千葉県館山市
- モルドバのイースター料理
- ワインで有名な東ヨーロッパの小国 モルドバのイースター料理!
- 最近、日本でも人気のイースター。今年のイースターは今日4月4日ということで、モルドバご出身の羽山アンナさんとご主人にモルドバのイースター料理をごちそうになりました。日本人にはあまり馴染みのない国ですが、ルーマニアの文化を中心に旧ソ連の文化がブレンドされた国というイメージです。モルドバでのイースターの過ごし方は、家族そろって料理を持って教会へ行き、家に戻って朝からワインとともにその料理を食べるんだそう。見知らぬ国の料理というのは、それだけでワクワクします。まずはお祭りに欠かせないというモルドバ風ロールキャベツ「サルマーレ」。モルドバではパプリカの中に具材を詰め、お米を入れるところも特徴的。ケーキのような華やかな見た目の甘いパン「コゾナク」との相性も抜群です。イースターエッグは幸運の色とされる赤に色付けされていて、家族みんなでぶつけ合い「誰が最後まで割れないか」を競う遊びも楽しみの1つ。僕たち3人の中ではアンナさんが優勝!笑顔いっぱいで幸せなイースターでした。
- 千葉県館山市
羽山 アンナさん