松岡修造のくいしん坊!万才

毎週日曜 ひる11時45分

これまでの放送内容

201812月〜20192
山形・宮城特集

赤身の肉汁が食欲をそそる伝統のジンギスカン
2019224日放送
山形県山形市
ジンギスカン
赤身の肉汁が食欲をそそる伝統のジンギスカン
ジンギスカン
ジンギスカンといえば北海道のイメージがありますが、皆さんが良く知る鉄兜型の鍋を使って調理するジンギスカンは、山形蔵王で誕生したといわれています。山形ではかつて、羊毛生産のため羊がたくさん飼育されていました。戦後、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維の普及に押されて羊毛が暴落した折、「ジンギスカン・シロー」の初代店主は、日本緬羊協会の会長としてモンゴルに渡った経験のあるの伯父からの勧めで山形蔵王に羊肉料理店を開業しました。モンゴルの鉄兜で焼く羊料理を参考に、山形鋳物工場に鉄鍋の製作を依頼し、多少クセのある肉を美味しく食べる工夫を重ね、ジンギスカンが考案されたんだそう。そんな伝統のジンギスカンはビックリするほど羊肉特有の匂いがなく、やわらかくてクセになる美味しさ。肉の脂が絡み合うことで野菜にも甘みが増して、箸が止まりません。
山形県山形市蔵王半郷266-10 
「ジンギスカン・シロー」
斎藤 恒晴さん 
023-688-9575
2019217日放送
宮城県仙台市
牡蠣のリゾット
イタリア料理教室で教わる宮城県産食材を活かした逸品
イタリア料理教室で教わる宮城県産食材を活かした逸品
牡蠣のリゾット
豊かな自然と海に囲まれた宮城県は食材の宝庫。今回は、TV出演や短期大学の講師も務める阿部先生に、宮城県産の食材を活かしたイタリア料理を教えていただきます。メインの食材は、今が旬の三陸産の牡蠣。まずはフライパンにオリーブオイルをしき、殻を外した牡蠣を炒めます。少し火が通ったところで白ワインを加え、牡蠣がふっくらしてきたら一旦牡蠣と煮汁を別皿に取り分けておきます。次にフライパンで玉ねぎを炒め、しんなりしてきた頃に「金のいぶき」という宮城県産の玄米を投入。野菜でとったスープと、先ほどの牡蠣の煮汁を加えて20分ほど炊いていきます。玄米に火が通ったら、ギバサ(アカモク)という海藻を加え、再び牡蠣を入れたら出来上がり。仙台せりをトッピングして、ゆずの皮とオリーブオイルを回しかけていただきます。牡蠣のクリーミーで豊かな味わいと、玄米のプチプチ感が楽しい、オシャレな一品です。
宮城県仙台市宮城野区幸町2-7-20 
「イタリア料理教室 Buon Appetito」
阿部 加奈子さん 
090-4639-4502
2019210日放送
山形県山形市
米沢牛と蔵王牛
贅沢!老舗温泉旅館で高級和牛を食べ比べ!!
贅沢!老舗温泉旅館で高級和牛を食べ比べ!!
米沢牛と蔵王牛
温泉に入って美味しい料理。冬の東北旅の醍醐味です。今回は江戸時代から続く老舗旅館「蔵王温泉 深山荘高見屋」にやって来ました。奥羽三高湯の一つに数えられる蔵王温泉は、強酸性の硫黄泉。別名「美肌の湯」としても親しまれています。夕食は、旅館の名物料理「すきしゃぶ鍋」。山形の鋳物職人が手がけたオリジナルの鍋を使い、鍋の中央ではすき焼きを、外周側ではしゃぶしゃぶを同時に作ることができます。まずは、蔵王牛をしゃぶしゃぶで。蔵王牛は地域ブランドではなく、「蔵王高原牧場」というたったひとつの生産者から出荷される牛肉で、寒暖差の激しい気候で育った美しい霜降りの蔵王牛は、黒毛和牛の脂のうま味と、野性味ある赤身の美味しさが特徴です。すき焼きは山形県が誇る高級和牛、米沢牛で。豊かな香りと美味しさに、思わず笑みがこぼれます。
山形県山形市蔵王温泉54 
「蔵王温泉 深山荘高見屋」
岡崎 彩乃さん 
Tel:023-694-9333
201923日放送
宮城県名取市
手巻き寿司
いつもの手巻き寿司にひと工夫!魚屋さんがオススメする斬新な変わり種
いつもの手巻き寿司にひと工夫!魚屋さんがオススメする斬新な変わり種
手巻き寿司
2月3日は節分ということで、手巻き寿司!家庭で手巻き寿司を作る場合、スーパー等で刺身を買って来てそのまま海苔で巻くのが一般的ですが、ちょっとしたひと工夫で新しい美味しさに出会えます。例えば、刺身用のアジに味噌と薬味を混ぜて包丁で叩けば「なめろう」の出来上がり。青魚特有の臭みが消えて子どもでも食べやすい寿司ネタに変身するんです。手巻き寿司にすると意外にも味噌と海苔、そして酢飯との相性もバツグン!さらに、普段は手巻き寿司にしないネタにもチャレンジ。
例えば生シラスを手巻き寿司にしてみると、滑らかな食感やほのかな苦みが「大人の味」を演出してくれます。ビックリしたのは、福島県相馬市の郷土料理「アンコウのともあえ」を巻いた手巻き寿司。アンコウの身とアンキモを味噌で和えたもので、これが驚くほど美味しいんです!ぜひ皆さんもご家庭で試してみて下さい。
宮城県名取市閖上3-88-2 
「センシン食品 相馬のおんちゃま」
高橋 大善さん 
Tel:022-796-2339
2019127日放送
宮城県名取市
おくずがけ
優しくてほっと温まる母の味
優しくてほっと温まる母の味
おくずがけ
宮城県の名取市では、春秋のお彼岸に「おくずがけ」を食べる習慣があります。これは、片栗粉でとろみを付けたしょうゆ味の汁に、宮城県の特産品である白石温麺(うーめん)や野菜、豆麩、油揚げなどを入れて煮込んだ郷土料理。普段の食卓には上らず、お彼岸のときにしか食べられないので、この料理を楽しみに遠方から親戚が集まるのだそう。
肉や魚の出汁を使わない精進料理に近く、椎茸の戻し汁としょうゆ、塩だけで味を付けるため、驚くほどあっさりしていて野菜の甘みが感じられます。とろみが付けてあるのでしばらく温かく、おなかにも優しくて心まで温まる一品です。春のお彼岸のときは、この「おくずがけ」と草餅がセット。あんこは入れず、よもぎの味がダイレクトに伝わるおもちです。
2019120日放送
宮城県名取市
もち三昧
様々な味付けで楽しむ東北のもち文化
様々な味付けで楽しむ東北のもち文化
もち三昧
宮城県は米どころ、もちどころ。ことあるごとにおもちを食べる習慣が根づいています。どの季節にも幾種類もの味付けでおなかいっぱい食べるのが宮城流。
今回おじゃましたお宅では家族それぞれに好きなおもちが違うということで、その全てにチャレンジします。まずはご主人が好きな「からみもち」。おもちに大根おろしとカツオ節、ネギをからめ、しょうゆをかけて食べます。大根おろしとしょうゆのまろやかな味に、ネギの辛みが利いていくらでも食べられます。
おじいさんが大好きだというのが「豆腐もち」。豆腐とくるみをすり潰して砂糖で味付けしたもので、クリーミーな甘さの中にくるみのほのかな苦みがクセになるおもちです。「あんこもち」はおばあちゃんの大好物。自家製の小豆で作る潰しあんが最高においしくて、おもちにたっぷりからめてほおばります。
2019113日放送
宮城県仙台市
仙台曲がりネギ
甘~~い!明治時代から続く手間ひまかけた伝統野菜
甘~~い!明治時代から続く手間ひまかけた伝統野菜
仙台曲がりネギ
仙台のネギといえば「曲がりネギ」。一般的なまっすぐの「一本立ネギ」とは違い、大きく曲がった形が特長です。加熱すると甘みとコクが増し、さらに美味しくなります。
仙台での曲がりネギは岩切地区が発祥で、その歴史は明治時代に遡ります。この地域は地下水が地上近くにあるため、水はけが悪く「一本立ネギ」を栽培すると根が腐ってしまうのです。そのため栽培途中で一度ネギを抜き、地下水に当たらないよう斜めに埋め直して育てたところ、太陽に向けて起き上がろうとして曲がったネギが誕生しました。さらに、曲がることでストレスがかかるため「一本立ネギ」に比べて甘くなると言われており、特に最もカーブしているところがいちばん美味しいのだそう。今回は曲がりネギを切ってごま油で焼いた「焼きネギ」と、ちくわや紅しょうがと混ぜたかき揚げをいただきます。
宮城県仙台市宮城野区新田東2-15-2 
「仙台農業協同組合」
鈴木 慶喜さん 
Tel:022-236-2431
201916日放送
宮城県仙台市
仙台雑煮
ハゼ出汁で作る仙台特有の豪華な雑煮
ハゼ出汁で作る仙台特有の豪華な雑煮
仙台雑煮
2019年最初の回は、仙台のご家庭にお邪魔しておせち料理をごちそうになります。ずらっと並ぶ料理の中でも、やはり中心はお雑煮。「仙台雑煮」は、海の幸、山の幸をふんだんに使った豪華さで有名です。特徴は、松島湾で獲れるハゼの焼き干しを出汁に使うこと。昆布やカツオ出汁とは違う、繊細な風味と味が他の地域のお雑煮と一線を画します。見た目のインパクトもすごく、焼きハゼがお椀に1匹ずつトッピングされているのですが、これは最近のこと。
昔、簡単に獲れたハゼは「雑魚」扱いでしたが、現在では希少で値段が高騰し、1匹1000円ほどもするため「ちゃんとハゼで出汁を取りました」という証のために、出汁ガラとなった焼きハゼをわざわざトッピングすることが流行しているんだそうです。ハゼ出汁がおもちや野菜によく合って、とってもくいしん坊映えする逸品です。
20181230日放送
山形県山形市
からから汁
芸術家・岡本太郎が名付けた名物鍋
芸術家・岡本太郎が名付けた名物鍋
からから汁
今年もスキーの季節がやってきました!今回は日本最大級の面積を誇り、多彩なコースが楽しい蔵王温泉スキー場で初滑りを楽しみました。スキーで身体が冷えたところに蔵王温泉の女将さんたちが作ってくれたのが、名物のからから汁。この料理の名付け親は、なんと1970年大阪万博の「太陽の塔」で有名な芸術家の岡本太郎さん。実はスキーが趣味の岡本さんは、蔵王温泉に毎シーズン訪れてスキーを楽しんでいたんだそうです。からから汁は、たくさんの根菜類を味噌と酒粕で煮込んだ豚汁のような料理で、材料の芋がら(ずいき)の「から」と豆板醤の「辛さ」からその名が付けられました。雪が降りしきる寒いゲレンデで食べるからから汁は芸術的に美味しく、僕の心も爆発しそうです!
山形県山形市蔵王温泉878-5 
「ル・ベール蔵王」
川﨑 禮子さん 
Tel:023-694-9351