これまでの放送内容
2018年7月〜9月 北海道特集
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- 2018年9月17日放送
- 北海道伊達市
- キンキのいずし
- ひとりの人間の人生を変えた逸品
- 「いずし(飯鮓)」とは、魚の身を米、野菜などで重ね漬けし、麹を使って2~3週間の短期間漬け込んで発酵熟成させた物。自然発酵で長期間発酵させる「なれずし」とは異なり、クセのないあっさりとした風味が特徴です。北海道には江戸時代、北前船に乗って日本海沿いに北上して伝わり、冬の貴重なタンパク源として独自の発達を遂げたいずしがあります。ホッケやニシン、鮭などのいずしは古くから北海道民の郷土料理として愛されてきました。その中でも異彩を放つのが、伊達市の「キンキのいずし」。キンキとは金目鯛ではなく高級魚の吉次(キチジ)のことです。寒冷な深海に生息する希少な魚で、たっぷりと乗った脂はツウを唸らせます。このキンキを、北海道中で親しまれていたいずしに用いたのが「中井英策商店」の2代目。ところが、現3代目は商店に勤め始めた若き頃は、実はいずしが苦手だったそう。ここから3代目の人生が変わり、ついにはいずし嫌いだったご自身が新しいいずしを作るまでになったんだそう。人から人へ繋がっていく郷土料理の素晴らしさを感じました。
- 北海道伊達市南稀府町18-12
「中井栄策商店」
及川昌弘さん
Tel:0142-24-2934
- 2018年9月10日放送
- 北海道有珠郡
- 奥洞爺牛
- 洞爺湖サミットで各国首脳を唸らせた絶品黒毛和牛
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- 焼肉―。それは僕にとって戦いです。今日の対戦相手は「奥洞爺牛」という黒毛和牛です。その名の通り「洞爺湖の奥座敷」と呼ばれる壮瞥町(そうべつちょう)のブランド牛で、日本三大種牛のひとつ、飛騨牛の安福号の血統を持っています。肉全体に甘みがあり、さっぱりとした脂と上品な味が特徴で、その素晴らしさは一流ブランド牛を凌ぐといわれています。脂のしつこさを感じさせないサッパリとした味わいのため、ステーキよりも沢山食べられる焼肉が向いているそう。今回は店主が特にオススメの肩ロースのザブトンと、リブロースに挑みます!
- 北海道有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉73
「焼肉ハウス サウスポー」
乾辺哲也さん
Tel:0142-75-2992
- 2018年9月3日放送
- 北海道苫小牧市
- 王鰈
- 「カレイの王様」「幻のカレイ」と呼ばれる白身の高級魚
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- 正式名称は「マツカワガレイ」と言い、体の表面が松の皮に似ているところからその名が付いたとされる王鰈(おうちょう)は、北海道のえりも町から函館市までに生息し、鰈類の中でも特に大型で、体長80㎝、体重6㎏を超えるものもあるそう。漁獲量が激減し今では幻の魚と言われる高級魚ですが、資源管理に力を入れている苫小牧漁協では、この王鰈を網漁で漁獲しています。食すには、生が一番。肉厚で旨味のある脂のため、刺身は最高の味わいです。歯ごたえはヒラメよりも上で、ヒラメ・カレイ類の中でも特に身が締まり、味も良いと評判です。さらに、日を置いて熟成させた身はまた一味違うとのことで、今回は熟成した身を丼に乗っけた「王鰈丼」もごちそうになります。
- 北海道苫小牧市汐見町1-1-13
「苫小牧漁業協同組合」
赤澤一貴さん
Tel:0144-35-0111
- 2018年8月27日放送
- 北海道白老郡
- 白老のアイヌ料理
- ポロト湖畔で堪能するアイヌ料理と舞踊
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- アイヌ民族の文化に触れたくて、道内でも特にアイヌ文化の保存・継承に力を入れている白老町を訪ねました。まずは「イオマンテリムセ」という、熊送りやお祭りのときに踊るという舞いを見せて頂きました。甲高い声を発しながら輪になって踊るのですが、これが圧巻!見ている僕も、とても元気が出てきます。その踊り手のパワーの源かと思える食事は、自然への感謝を忘れないアイヌの人々の思いが伝わってきます。「チマチェプ」と呼ばれるのは鮭の串焼き。塩を振って炭火で焼き上げただけと言いますが、鮭の脂とホクホクの身、香ばしい皮目がたまりません。アイヌ料理の代表格「オハウ」も、白老町では山の幸であるシカ肉を用いた「ユクオハウ」が好まれるそう。珍しい「ボツボツ」「ペネイモ」といった料理は、初めて食べるのに、どこか懐かしさを感じさせます。さらに白老のアイヌ文化を語るには欠かせないという「ムックリ」なる口琴もご紹介いただきました。僕もチャレンジしています!
- 北海道白老郡白老町末広町2-6−4
「しらおいイオル事務所チキサニ」
熊野昭子さん
Tel:0144-82-6301
- 2018年8月20日放送
- 北海道虻田郡
- 礼文華のウニ
- ウニ キターーー(゜∀゜)ーーーー!!!!!
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- 北海道豊浦町の礼文華は噴火湾に面した港町。この湾におけるホタテ養殖発祥の地として知られていますが、その旬は冬。夏場は同じ栄養豊富な海でウニが獲れます。礼文華でよく獲れるのは「ノナ」と呼ばれるムラサキウニ。6月末~8月にかけての短い期間しか食べることができません。また、甘みの強い「ガンゼ」と呼ばれるバフンウニも数は少ないながら水揚げされています。今回は贅沢ウニ三昧。まずは獲れたてのムラサキウニとバフンウニの味比べ。淡白で上品な甘みが広がるムラサキウニと、強烈な甘みのバフンウニ。どちらも甲乙つけ難い美味しさです。これをごはんの上にこれでもか!と盛りつけたウニ丼は至福の極み。2種のウニのとろけるハーモニーに、思わず目を閉じてしまいます。さらに地元の漁師さんがここに「あるモノ」をトッピング!贅沢過ぎて思い出すだけでよだれが出ます。
- 北海道虻田郡豊浦町字礼文華
「いぶり噴火湾漁協 礼文出張所」
山形雅樹さん
Tel:0142-85-1021
- 2018年8月13日放送
- 北海道苫小牧市
- 黒ホッキ
- 甘みの強い肉厚ジューシーな身が自慢!
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- 新千歳空港から車で南に約40分のところに位置する苫小牧漁港。ここは、ホッキ貝の漁獲量が17年連続日本一を誇ります。ホッキ貝は柔らかい砂地を好むため、沿岸線が長く浅瀬が広い苫小牧沿岸は最適の住処。本州で獲れるホッキ貝は身の先端が茶色い「茶ホッキ」が主流ですが、ここで獲れるホッキ貝は黒く「黒ホッキ」と呼ばれおり、ホッキ貝の中でも高級品。肉厚で旨味が濃いと市場で高く評価されています。一般的には殻を外した身を短冊切りにしてお刺身にするところを、今回は松岡くいしん坊のリクエストで「切らずにそのまま」、つまり大きな剥き身を丸ごと味わいます。さらに船上でいただく「黒ホッキのバター焼き」も絶品!火を通すことで生まれる弾けるような食感と甘みは、さすが「日本一」です。
- 北海道苫小牧市汐見町1-1-13
「苫小牧漁業協同組合」
吉田 進さん
Tel:0144-35-0111
- 2018年8月6日放送
- 北海道有珠郡
- 洞爺湖のヒメマス
- 雄大な洞爺湖の恵み!
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- 洞爺湖サミットの開催で世界的に注目を集め、世界ジオパークにも登録された洞爺湖。大自然の囲まれたこの湖には、ヒメマスが生息しています。ヒメマスはサケ科の淡水魚で、一生涯を湖で過ごします。ちなみにサケ・マスの中で味が良いと言われるベニザケは、ヒメマスが海に降下したもの。ですからヒメマスも味が良く、脂が乗っているのでお刺身は格別の美味しさ。淡水魚特有の臭みは全くなく、とろけるような身の滑らかさと甘さが特徴です。焼くと身がしまり、旨みが強くなるとのことで、バター焼きもごちそうになります。火を通すことで皮目に独特の好ましい風味が生まれ、身離れが良くてホクホク!たまりません。
- 北海道有珠郡壮瞥町字仲洞爺123
「洞爺湖漁業協同組合」
松本 晃さん
Tel:0142-66-2312
- 2018年7月30日放送
- 北海道登別市
- 温泉と毛ガニ
- ここは地獄か?極楽か?毛ガニ三昧に大興奮
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- 「にっぽんの温泉100選・総合ランキング」では毎年上位にランクインしている北海道随一の温泉地・登別温泉。この地域最大の源泉エリア・地獄谷から物語は始まります。「地獄谷」そう、地獄に来てしまったとカン違いしてしまった松岡くいしん坊は、釜茹で地獄(本当は温泉)を経て、茫然自失の中、目の前に豪華な夕食が現れます。北海道産の食材をふんだんに使った料理の中でも特に目を引くのが、北海道の短い夏の風物詩・毛ガニです。美味しい毛ガニに興奮を隠しきれない松岡くいしん坊。果たしてここは地獄なのか?それとも極楽なのか?独特のコントにご注目下さい。
- 北海道登別市登別温泉町65
「登別温泉ホテルまほろば」
山田真一さん
Tel:0143-84-2211
- 2018年7月23日放送
- 北海道有珠郡
- 根曲がり竹
- 2週間にかけた思い!根曲がり竹は大自然の恵み
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- 洞爺湖の南東岸に面し、西は有珠火山や昭和新山などの活火山に続く壮瞥町(そうべつちょう)。「北海道の奥座敷」とも謳われる自然豊かで静かな町にやって来ました。町の東側にあるオロフレ峠では、1年間にたった2週間だけしか採れない山菜があります。それが、根曲がり竹という笹のタケノコ。タケノコというと一般的には孟宗竹のタケノコを思い浮かべる方が多いと思いますが、この根曲がり竹はヒョロっと細長い形をしています。今回いただくのは塩漬けした根曲がり竹を焼いた「地獄焼き」とほっかほかの炊き込みごはん。シャキシャキした歯ごたえとほのかなエグみがたまりません。食べながら伺ったタケノコ採り名人のこぼれ話も楽しみ。他にも「根曲がり竹の味噌煮」と「ツナ缶としょうゆ煮」の感想は公式インスタグラムに公開します!
- 北海道有珠郡壮瞥町