これまでの放送内容
2018年1月〜3月 宮崎特集
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- 2018年3月5日放送
- 宮崎県西臼杵郡高千穂町
- かっぽ鶏
- 竹筒を囲炉裏にかけて楽しむ風情ある料理
- 竹の中からお姫様が出てくるのは「かぐや姫」ですが、竹の中からお酒や料理が出てくるのが「かっぽ鶏」。「神話の里」宮崎県高千穂町に伝わる郷土料理です。
「かっぽ」とは竹のことで、竹筒にお酒を入れて注ぐと「かっぽかっぽ」と音がすることに由来します。この「かっぽ鶏」は、しょうゆや酒で味付けした具材(鶏肉、ニラ、シイタケ、ニンニク)を竹筒の中に詰めて囲炉裏にかけ、ぐつぐつ煮て食べるもの。具材の旨味と竹のエキスが混ざり合い、鍋では出せない風味を感じさせます。食べ終わったあとに、竹筒に残ったスープで作るおじやも格別です。 - 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸五ヶ村93「民宿 神楽の館」高藤 文明
TEL:090-8393-4601
- 2018年2月26日放送
- 宮崎県延岡市
- ハムタイと辛麺
- 女子高生が紹介する延岡の美味しいもの
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- 宮崎県延岡市のセレンディップ高等学院では、「延岡の良さをもっと知ってもらいたい」と街巡りをしながら高校生が案内するという取り組みを行っています。普段は歴史的な名所等も案内しているのですが、今回は特に「美味しい物」に絞って案内してもらうことにしました。
1つ目は駅前にある「高田万十」という甘味屋さん。鯛焼きの生地にマヨネーズとハムを挟んだ「ハムタイ」が名物です。
もう1つは「延岡市民のソウルフード」ともいわれる「辛麺」。0~25段階まで辛さを選べるそうですが、僕は中辛(3辛)をチョイス。ところが汗が出るわ出るわ…。涼しい顔をして食べる女子高生の横で、暑苦しくも全力で延岡を感じたいと思います。 - 宮崎県延岡市桜小路369ー4
「セレンディップ高等学院」
新川 菜生
TEL:0982-21-8560
- 2018年2月19日放送
- 宮崎県延岡市
- 延岡の魚と米
- 銀座すきやばし次郎の当主を唸らせた延岡の食材
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- 宮崎県延岡市にある「日本料理 きたうら善漁。」は知る人ぞ知る地元の名店。昨年この店を訪れた小野二郎さんは、「魚の鮮度の良さばかりではなく、料理人の腕の良さが素材の持ち味を最大限に引き出している」と絶賛されました。今回はその絶賛されたアオリイカの刺身から。「イカの全てを感じて欲しい」と出された皿には、身、ゲソ、エンペラ、肝が輝かんばかりにキレイに盛り付けられています。店主のこだわりは、料理について多くを語らないこと。
「何も感じなければただのイカ」と仰るように、料理人が価値観や意味を押し付けることなく、食べた人が何を感じるか。また「この店の真打」という、目の前で炊き上げる土鍋のごはんもおもしろい趣向が凝らされています。特に「一瞬しか味わえないごはんの赤ちゃん」は、他所では食べられない逸品です。 - 宮崎県延岡市本町1-3-14
「日本料理 きたうら善漁。」
吉田 善兵衛
TEL:0982-31-0051
- 2018年2月12日放送
- 宮崎県児湯郡高鍋町
- 高鍋天然カキ
- 旨みがぎゅーっと詰まった極上の牡蠣
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- 牡蠣といえば冬の味覚の代表ですが、市場に出回るそのほとんどが養殖もの。しかし、宮崎県の高鍋町は天然カキの産地。年明けから味がよくなり、4月までが旬です。
普段大ぶりの養殖カキに慣れているせいか、高鍋のカキを見ると小ぶりに思えるかもしれません。そして開けてみると身が少し黄色っぽい色をしているのも特徴的。「これが天然物か」と思わず構えてしまいます。
一口食べてみると高鍋の牡蠣の良さがすぐに分かるはず。とにかくクセがなく、磯の香りが楽しめ、鮮度も抜群!貝柱のシコシコ感があり、味わい豊かです。いくつ食べたか覚えていませんが、10個や20個はぺろっと食べちゃいました。 - 宮崎県児湯郡高鍋町大字蚊口浦6259-1
「秋山商店」
長友 学 TEL:0983-23-1945
- 2018年2月5日放送
- 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町
- 五ヶ瀬のイタリアン
- 標高620m山間地のガソリンスタンド内に絶品イタリアン!?
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- 日本最南端のスキー場がある宮崎県五ヶ瀬町。この町のとあるガソリンスタンドには、事務所の奥になぜかキッチンスタジオがあります。
代表の藤木さんは主婦ですが、日本イタリア料理教室協会が主催する「イタリア料理検定」の1級を6年かけて取得。1級取得者は九州に6名、宮崎県では藤木さん1人という大変難易度の高いものです。今回は、自家製のトマトソースを使った「猪のハンバーグ」と、「五ヶ瀬のネギを使ったタルト」を中心にごちそうになりますが、様々な苦労が思い出されたのか思わず涙する場面も。冒頭のコントにもご注目下さい! - 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字鞍岡2847-1
「キッチンスタジオCORASITA」
藤木 浩美
TEL:0982-83-2017
- 2018年1月29日放送
- 宮崎県宮崎市田野町
- 大根やぐら
- インスタ映え抜群!!巨大なやぐらで食べるパリパリたくあん
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- 宮崎県田野町の田園地帯を歩いていると突如現れる巨大なやぐら群。よく見るとそのやぐらには細い大根がびっしりとぶら下がっています。
これは、たくあん用の大根を干す「大根やぐら」というもの。田野町の冬の風物詩です。10日〜2週間ほど干すと水分が甘い蜜状になるそうで、その時、体積は元の1/10ほどになっています。 - 普段何気なく食べているたくあんや切り干し大根ですが、本格的な天日干しで作るものは実は途方もなくぜいたくな食べ物なのかもしれません。噛めばパリパリ、程よい塩気が大根の甘みを引き立てていくらでも食べられそう。
昆布やスルメイカを混ぜた「ハリハリ漬け」もごはんのお供にぴったりです。
- 2018年1月22日放送
- 宮崎県延岡市
- グレの焼き切り
- 釣った魚をその場で調理する釣り人料理
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- 夕方5時。宮崎県延岡市の須美江港に釣り船が帰ってきます。港から船で10分ほどの島野浦という島で魚釣りに興じていた釣り人たちは、今日の戦果を自慢し合います。
今回ご出演いただく金丸さんと井上さんも無類の釣り好き。宮崎市内から片道2時間かけてこの港にやってきます。
冬のこの時期、釣り人たちを特に熱狂させるのがメジナ。この地域では「グレ」と呼ばれています。釣ったばかりの魚は熟成が進んでいないため、すぐに食べるのはあまり美味しくないと言われていますが、くいしん坊の僕はすぐに食べたい!「それなら焼き切りにしてあげよう」と港で捌いてくれました。 - この「焼き切り」は皮付きのまま三枚におろしたグレの皮をバーナーで炙り、皮の下にある脂を浮かせて釣ったばかりの魚でも美味しく食べられるという釣り人料理。
わさびしょうゆでいただくと、グレのモチモチした食感と炙った皮の香ばしさ、そしてほどよい脂の甘みがたまりません!さらにもう一品、今度は熱湯をかけた後に氷水でしめる「湯引き」も絶品!夕暮れの港で山の稜線を眺めながら伺う、熱い釣り話も最高のごちそうです。
- 2018年1月15日放送
- 宮崎県西臼杵郡高千穂町
- 神楽煮しめ
- 高千穂の夜神楽で供されるごちそう
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- 宮崎県の高千穂町では毎年11月中旬〜翌年2月上旬にかけて、町内のおよそ20の集落で夜神楽が行われます。国の重要無形民俗文化財に指定されているこの行事は、幸多き秋の実りに感謝し、来年の豊穣を祈願するため神々に33番の神楽を夜を徹して奉納します。
舞台は民家や公民館ですが一般客にも開放されているので、多いときには100人以上が詰めかけることもあるそう。
この徹夜の行事に酒と料理が振る舞われる中で、最も喜ばれる料理が煮しめ。大根、里芋、昆布、人参、椎茸、こんにゃく、油揚げなどをイリコやカツオ節でとった出汁で煮込んだもので、味の滲みた煮しめをつつき合ううちに見ず知らずの人とも自然と会話が弾みます。その間にも台所では大人数に供するために大鍋で次から次へ煮しめを作るそう。普段は静かな里山も夜神楽の日は人々の熱気で盛り上がります。 - 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸五ヶ村93
「民宿 神楽の館」工藤 サヨ子
TEL:0982-76-1213
- 2018年1月8日放送
- 宮崎県宮崎市
- アサヒガニと日向かぼちゃ
- 朝日に似たカニと宮崎美人に似たかぼちゃ
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- 新年の始まりは宮崎市の老舗料理店「ふるさと料理 杉の子」におじゃまします。こちらはクルーズトレイン「ななつ星in九州」の宮崎駅における昼食弁当も担当されている、宮崎の顔ともいえるお店。
新年に相応しい食材として女将が選んでくれたのが、丸くて赤い「アサヒガニ」です。通常、カニは茹でたり火を通すことで赤くなりますが、このアサヒガニは元々赤いためこの名が付けられています。また、カニといえば横歩きですが、アサヒガニは縦歩き。黒潮がぶつかる浅い海域に棲んでいる、黒潮の申し子のようなカニです。ずっしりとした丸い体にうまい身がぎっしり詰まり、味わいも濃厚です。
もう一品は、宮崎を代表する冬の野菜「日向かぼちゃ」を丸めてエビや椎茸、切り干し大根を入れて蒸し、揚げた後に餡かけにした「日向かぼちゃまんじゅう」。ねっとりと甘いかぼちゃの身とエグ味のない皮が他の素材とマッチしたオリジナル料理です。宮崎の民謡「いもがらぼくと」では、宮崎の女性を「日向かぼちゃのよか嫁女」とこのかぼちゃに見立てています。南国で日照時間が長いためちょっと見には色が黒くて、小ぶりで派手さはないですが、その実おいしさは最高、しかも芯のしっかりしている働き者。そんな日向乙女を例えています。 - 宮崎県宮崎市橘通西2-1-4
「ふるさと料理 杉の子」
前田 省子 TEL:0985-22-5798