インタビュー

『世にも』に出演が決まった感想は?

脚本を読んで、これはぜひやりたいと思って出演させていただくことになりました。
唐突にラップを始めるなど『世にも奇妙な物語』だからこそできる特殊な内容ですが、脚本を読んでみたら、すんなり世界に入っていけて、単純に読み物としてすごく面白かったので、これをラップ含めて真剣にやったら、かなり面白いことになるだろうと思いまして。

今回は27年ぶりの『世にも』登場となりましたが…。

あまりにも遠い記憶すぎてほとんど覚えていないんですよ(笑)。あの時は確か二日間ぐらいで撮ってしまったと思うんですが…。(ホラーだった)前回とは作品のテイストも全然違うし、完全にフレッシュな気持ちでこの作品にのぞんでいます。

今までラップに触れたことは?

いえ、ノーラップでした(笑)。初挑戦です。音階があまり無いので、ちょっとはできるかなと思ったのですが、とんでもない!本当に難しかったです。
ラップ特有の発音の仕方とか、言い回しとかが言い慣れてないので、役柄的には必ずしも正確にやる必要はないのですが、逆にちゃんとやらないと(リズムに)はまらないんです。なのでそこを意識して練習しました。

実際の撮影はいかがでしたか?

終わってみればとても楽しかったですね。撮影期間中は、頭の中で一日中ずっとリズムが鳴っていて、寝る時も起きる時もリズムがリフレインして止まらないんです。クランクアップしましたが、これからしばらくずっとこのリズムが鳴っているような気がします。

普通の主婦役について

今までも主婦役はやっているのですが、今回は全然イケてない主婦という設定だったので、衣装なども地に足のついた感じのものを選びました。

注目のシーンはありますか?

ラストシーンですね。最後の最後にギクっとなるので…。明かすことはできないのですが、最後の最後まで見てほしいです。
全体的に面白いのが、内容とラップのギャップで…あ、ついつい韻を踏んでしまいますね(笑)。最近しゃべっていても自然とラップな感じになってしまって、イントネーションとかもちょっと変になってしまうんですよ…。
ともかく、どのシーンもすごく面白いことになっています。映像的にもシチュエーション的にもちょっとシュールなところもあるし、ワル男たちが画面に現れただけでもおおっ!てなりますし。突然、パート先のスーパーにDJが現れたりするので、ある意味ファンタジーです。

改めて作品の見どころを

見始めたら一気に見てしまうと思います。テンポ感も良く、見たら最後にスカッとできる作品です。主人公が日頃もやもやと抱えていたものをラップで解き放つ瞬間、見ている方もスカッと気分が解放されるのではないかと。それからなんといっても素敵なキャストですね。浅利陽介さんやいとうせいこうさんなどのお芝居、見所がたくさんあると思います。