インタビュー

『世にも奇妙な物語』初出演、初主演の感想は?

僕がデビューする前から見ていた作品なので素直にうれしかったです。ちょっとホラーで怖いものもあり、シリアスだったり、笑いや風刺の利いたものもあったりしますし、人間の根底にある欲望を描いている作品も多くて、個人的にはそういうのが好きです。

今作『カメレオン俳優』について。

お話をいただいた瞬間、これはぜひやりたい、やらなくてはと感じました。こんなもの(変身ホルモン薬“カメレオーネ”)は無いんですよ、実際には。でも、なんとなくセルフパロディーじゃないですけど、僕自身、今までいろいろな役をやらせていただいてきた経験とも重なりますし。
物語の冒頭の“今はちょっと笑うだけでキャーキャー言われるけど、これからはハートのお芝居しなきゃダメだぞ”っていう台詞が妙にツボで、“これはやりたいな”と思いました。

もし、変身ホルモン薬“カメレオーネ”が実際にあったらどうですか?

あればいいですよね!“便利だなぁ、あと値段はいくらなんだ?”って思いますけど、その欲望には負けちゃいけないと思います。でも実際にあったら、1回ぐらい使ってみたいなぁ。

撮影現場はいかがですか?

めちゃくちゃ楽しいですね。ゲラゲラ笑いながらみんなで作ることができて、シーンひとつひとつに手応えがあって、ちゃんとクライマックスに向けてみんなで“良い悪ふざけ”ができているなと感じました。

特にここは注目してほしいというところは?

特殊メークなどビジュアルのわかりやすい変化もあるんですけど、ところどころ自力でやっていかないといけないので、そこをぜひ見て欲しいですね。物語の設定上は薬で変身していますが、実際には薬の力は無いので…(笑)。
自分への試練でもあると思うのですが、メークに頼っちゃいけないと思いますし。ドラマを見ている方には“薬を投与しているから”という風に見てもらえればうれしいです。

視聴者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

あまり見る事のない俳優業の裏側も見ることができますし、いろんなオモチャを用意して作っています。僕自身こういう欲っていうのはすごくよくわかるんです。でも、その(カメレオーネの)便利さにすがっていてもダメだし、結局は自分の力が全てだと思うので、その人間のどうしようもなさと悲しさがまさに『世にも奇妙な物語』で僕も大好きな作品になっています。
いわゆる怖い『世にも奇妙な物語』ではなく、けっこう笑えるので、“カメレオーネ”のあるこの世界をぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。