世にも奇妙な物語~2009春の特別編~
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- 原作
- 石黒正数(「スイッチ」
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- 幻冬舎)
- 脚本
- 武井 彩
- 演出
- 植田泰史
- 大学生の江草俊哉(市原隼人)は、正門前でティッシュ配りのアルバイトに励んでいたが、学生たちは誰も受け取ろうとしない。やっと受け取ってくれたのは美人女学生の千明(藤井美菜)。その姿に見とれていた俊哉は、後ろからやってきた大柄な男の姿に気づかず、衝突してしまう。男は、平謝りする俊哉を怒鳴りつけたあげくに、ティッシュが入った段ボールを蹴飛ばして去っていった。俊哉がティッシュをかき集めていると、誰かの手が、すっと俊哉に差し出された。
驚いた俊哉の前にいたのは、織田省吾(本郷奏多)。俊哉と同じ授業を受けているという省吾は、預かってもらいたいものがある、と俊哉を人気のない場所に誘った。差し出されたのは、スイッチ。省吾の身体に埋め込まれた爆弾の起爆スイッチだという。
- ある日、新聞記者の原田夕菜(伊東美咲)宛てに「鈴音村には呪われた秘密があります K」 という差出人不明の投書が届く。編集長の命を受けて、夕菜は鈴音村に向かう。到着後、村長に話を聞くが、何も出てこないので、帰ろうとすると、霧が濃くなり運転できなくなってしまう。しかたなく、老婆と孫が二人で住む民家に泊めてもらう事に。
その夜、そこの孫がうなされているのを目撃、朝になって絵を描いていた孫に軽い気持ちで「どんな夢を見ていたの?」と尋ねると「こんな夢!」と描いた絵を見せられる。そこには戦時中の三人の兵士の絵が描いてあり、しかも、その名前と死に様を語り始める。「この村には何かある」と感じた夕菜は取材を開始するが…。
- 諸沢 守(石原良純)は、「テレビでチャラチャラした奴らが馬鹿をさらしてるのをみて、何が面白い?」と、昨今のクイズブームに批判的だ。
そんなある日、会社に向かうために電車に乗ろうとすると、突然ホームから、「問題です。WBCの正式名称は次のうち、どれ?」とアナウンスが流れる。車両には、1~3の選択肢が。しかも、乗客は、それに沿って並んでいる。訳がわからずに、適当に3に並ぶと「正解は2でした! 正解の方、ご乗車下さい!」と流れ、諸沢は乗せてもらえずに会社に遅刻する。その後も、様々な場面でクイズが出題され…。
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- 原作
- 中井紀夫(「夜の殺人者」
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- 太田出版)
- 脚本
- 佐藤久美子
- 演出
- 岩田和行
- 木田亜矢香(相武紗季)は、自宅のマンションで会社の友人・藤崎詩織(鈴木亜美)と飲んでいた。ガールズトークで盛り上がる中、数日前に会社でも地味な存在の後輩・草野聡史に告白されたことを話す。むげに断るのも今後の関係に差し支えると、亜矢香はメールで、「何か私が飛び上がるほどビックリするようなことを成し遂げれば、付き合ってあげる」と草野に送ったことを話す。
時を同じくして、マンション内で殺人鬼が、一部屋一部屋と、その部屋の住人を撲殺していく。二人がいるのは2107号室。殺人鬼は2100号室、2101号室と迫ってくる…。
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- 原作
- 原 宏一(「ボランティア
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- 降臨」『天下り酒場』所収
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- 祥伝社)
- 脚本
- 佐藤万里
- 演出
- 河野圭太
- 毎日、家事や、膝を痛めた姑の世話などでクタクタの木元喜美江(高島礼子)。ある日、「ボランティアです」と名乗ってやってきたクボタミチコ(大竹しのぶ)が、姑の世話を買って出てくれると言う。喜美江は、半信半疑ながら、それに甘えて一日パートに出る。姑も、夕飯まで作ってくれた女性の介護に心から満足したようで「泊まっていってもらおう」と提案。喜美江は反対するが、ミチコ自身もまんざらでもない様子。しかし、それが1日1日と伸び、ミチコのボランティアの範囲は、徐々に常識を逸脱していく…。
出演者のお名前は、現在改名、新たに襲名された方についても、出演当時のお名前を表記しております。
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