ドラマレジェンドスペシャル 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編
- とある事務所で、面接を受ける役者志望の男、只野一郎(香取慎吾)。面接官から「ただのエキストラだけど…」と、セリフを書いた一枚の紙切れを渡され、時間と場所を指定されるが、そこにはカメラは入らないという。
指定された場所に行き、指定された相手を捜して、書いてあるとおりの台詞を言う一郎。相手役らしき人との会話も滞りなく終了。が、しかし何も起こらない。不審に思いながらも一郎は、群衆に巻き込まれるようにして現場から立ち去る。
翌日。ギャラはきちんと振り込まれている。腑に落ちないながらも一郎は、生活のためにこの不思議なエキストラの役を続けることにした。
- やり手の青年実業家、本田謙一郎(草彅 剛)。その日も携帯電話を片手に冷徹なビジネストークをしながら、資金調達のために義理で出席する結婚式に向かうところだった。乱れた髪と伸び放題のヒゲを気にしていたところ、道ばたに『理髪店』の看板を発見する。その建物の古びた印象に一瞬躊躇するものの、ヒゲだけなら大丈夫かと足を踏み入れる。
本田を出迎えたのは10人以上の店員達。がらんとした店内には、たった1台の理髪台しかない。気圧されるように台に座り、髪とヒゲを整えた本田だったが、すべてが終わったというのに、帰りたくても帰れない。店の外に出ようとすると、足が言うことをきかないのだ。
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- 脚本・演出
- 石井克人
- プロデュース
- 谷口宏幸(東北新社)
- アメリカに留学中のナオキ(木村拓哉)は、両親を驚かせようと、3年ぶりにこっそりと日本に帰ってきた。タクシーで家の前にたどり着いたナオキだったが、家があったはずの場所は、何故か真っ暗な空間に様変わりしていた。手探りで扉らしきものを探し、潜水艦のハッチのような円形の分厚い床ドアを空けてキョロキョロとあたりを見回すナオキ。そこには暗い空間に浮かぶキッチンテーブル、そして両親(志賀廣太郎・樹木希林)の姿があった。
我が家のあまりの変わり様に驚き、両親に説明を求めるナオキだったが、両親の様子もなんだかおかしい。かみ合わない会話にいら立ち続けるナオキだったが、そこに突然事件が起こった…。
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- 原作
- 今 市子(「僕は旅をする」
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- 『砂の上の楽園』所収
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- 朝日ソノラマ)
- 脚本・演出
- 佐藤嗣麻子
- ある日、田代克也(稲垣吾郎)のもとに、大阪に行くと言って出かけた姉、ひとみ(桜井幸子)が事故にあい、死亡したという知らせが入る。姉の死を受け入れられない克也は、姉の部屋で物思いにふける。と、ふと発見した1冊のガイドブック。表紙には「金沢・加賀能登」の文字。そこにはひとみが書いた旅行のスケジュールメモも挟まっていた。大阪に行ったはずの姉が、なぜ?
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- 原作
- 星野光浩(「大人免許」
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- 『ショートショートの広場
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- 7 星新一編』所収
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- 講談社)
- 脚本
- 大野敏哉
- 演出
- 河毛俊作
- 何をやっても長続きしない洋二(中居正広)。今日もバイトのはずだったのだが、面倒になってやめてしまい、彼女の由香(広末涼子)と映画館でデートをすることに。映画館のチケット売場で「オトナ一枚」と言った洋二に受付のおばちゃんは免許書の提示を求める。運転免許を出すと「それじゃなくて、大人免許、もってないの?」と。いぶかしがるいとまもなく警報が鳴り響き、訳も分からぬまま取り押さえられる洋二。「大人免許不所持で逮捕する」。手錠をかけられ、連れて行かれた先は、“大人免許特別訓練所”。ニュース番組も新聞も見ない洋二は、去年から大人が免許制になったことを知らなかったのだ。
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