
世にも奇妙な物語~2008春の特別編~

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- 脚本
- 山岡潤平
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- ブラジリィー・アン・山田
- 演出
- 植田泰史

- 昨年、誕生日を忘れて恋人の恭子(藤澤恵麻)を怒らせてしまった萩原孝一(伊藤英明)は、今年こそ一生忘れられない誕生日にしてやろうと張り切っていた。待ちに待った誕生日当日、めざまし時計の音で10時ちょうどに目覚めた孝一は、身支度を完ぺきに整えたあと、手帳で今日1日のスケジュールを確認。「10時起床、12時に銀行でお金をおろし、14時にジュエリーショップで下見した指輪を購入。16時に美容院、19時に約束のホテルでディナー、そして…」。理想の1日を想像し、気合いを入れる。
そんな孝一の横では、テレビの情報番組が、占いの言葉を伝えていた。「今日の言葉、『情けは人のためならず』。目的を達成するためには人に親切にしましょう。ラッキーカラーは白」。

- 夜になって、一人暮らしの部屋に帰宅した河井あさみ(戸田恵梨香)。携帯で久保田光一(向井理)と話していると、突然、玄関のチャイムが鳴った。時計の針は、夜の11時を指している。心当たりはなく不安を覚えるあさみだったが、ふと、もしかして光一? と思い当たり、ドキドキしながら玄関を開けた。しかしそこには、見知らぬ少年の姿が。
少年はゆっくりとドアを開けて話しかけてきた。「これ…見て…」ビデオカメラのモニターをあさみに向け、じっとレンズに集中する少年。やがて、モニターに映像が浮かび上がってくると、そこには、キッチンに立つあさみの姿があった。

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- 原作
- 中島らも(「日の出通り商
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- 店街いきいきデー」
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- 『白いメリーさん』所収
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- 講談社)
- 脚本
- 西田大輔
- 演出
- 石川淳一

- 日の出通り商店街は、どこにでもありそうなごく普通の商店街。磯谷大二郎(船越英一郎)は、その商店街で『中華飯店・大北京』を営む主だ。店内は、商店街の住人たちであふれかえり、活気に満ちている。なぜなら明日は、年に1度の"いきいきデー"なのだ。いきいきデー…それは、商店街の住人たちが、それぞれの商売道具を武器に互いに真剣勝負を挑むという、年に1度のお祭り騒ぎ。これまで参加していなかった大二郎だったが、今年は思うところあって参加を表明した。
そして、ついに訪れた決戦当日、朝日と共に商店街に響き渡るサイレンの音。武器となる愛用の中華鍋と磨き上げたお玉を力強く握りしめ、玄関から1歩踏み出す大二郎。闘いの火ぶたは、今まさに切って落とされた!?

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- 原作
- 赤川次郎(「透き通った
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- 一日」『七つの危険な
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- 真実」所収 新潮社)
- 脚本
- 金杉弘子
- 演出
- 岩田和行

- チャイムの音で目を覚ました下山純子(北乃きい)。辺りを見回すと、どうやら保健室のようだ。仕切りの間から保健の先生(吉瀬美智子)の姿が見えるが、電話中で純子の様子には気づかない。このままでは午後の授業に遅れてしまう、と純子は、黙って教室に向かうことにした。
教室のドアが開いている。まだ授業が始まっていない事にホッとして教室の中に入った純子は、ざわついている教室の様子を不審に思い、クラスメイトに話しかけるが無視される。しかも、教室にやってきた担任の先生は、純子の机を片付けるように命じ、純子とは目を合わせようともしないのだ。ムッとする純子の耳に、先生の言葉が飛び込んできた。「下山純子はいい生徒だった。なのに、こんなことになるなんて」。やがて、純子の机には花瓶に生けた花が飾られ、先生の指示で黙とうが捧げられる。何? 私、死んじゃったの?

- 狭い個室の中で目覚めた大石良雄(堺 雅人)は、頭から装置を取り外すと、こわばった指をほぐし、顔をなでた。この装置は、他人の体験を、五感を通じあたかも自分が体験したかのように感じることが出来るもの。もともとは、肉体的なハンデを抱えた人のヒーリング用に開発された装置だったが、裏では、放火、強盗、殺人といった暗い欲望が高値で売り買いされるようになっていた。良雄が体験していたのは、とある殺人者のものだった。
やみつきになっていた良雄だったが、次第に、その装置で味わった他人の体験が日常の中でフラッシュバックするようになる。生活に支障をきたすようになった良雄は、カウンセラーのあぐり(羽田美智子)の元を訪れるが…。
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