
世にも奇妙な物語~2006秋の特別編~

- 鏡に向かい“鏡子さん”と呼びかけると女が出てきて殺される…。そんな都市伝説のある病院へやってきた研修医の森沢いずみ(広末涼子)。実在した鏡子に襲われたいずみは、鏡子の正体を探るうちに20年前の驚くべき事件を知る。はたして鏡子の正体は…。

- とある総合商社。今日も怒鳴り声が聞こえている。声の主は部長の松平正継(伊武雅刀)。目の前のOLに向かって、コピーもろくに取れない給料泥棒とののしっている。そんな光景を、ファッション雑誌が散乱したデスクで、マニキュアを塗りながら涼しい顔して横目で見ているのは、園田亜季(釈由美子)。今日も亜季は、職務中にパソコンに向かって「お気楽OL亜季のスィーツ日記」というタイトルの、自分のブログに書き込みをしていた。と、突然、背後から怒鳴り声。通りすがりに亜季のパソコン画面を見た松平だった。憤然とする松平は、亜季を屋上に呼び出した。「会社を一体なんだと思ってるんだ」と怒鳴る松平だが、亜季の耳にはどこ吹く風。業を煮やした松平が、亜季の腕をつかんだ瞬間…大きな稲妻が!

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- 原作
- 朱川湊人
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- (「都市伝説セピア」所収
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- 文芸春秋)
- 脚本
- 三木康一郎
- 演出
- 佐藤久美子

- とある夏の午後、人気のない公園でキャッチボールをしている陽介(堂本光一)と隆男(山崎樹範)。軽口をたたきながらボールを投げていた二人だったが、隆男の何気ない一言に、陽介は、思わずボールを取り損ねた…。「来週の典ちゃんの誕生日、思い切って告白しようと思って」
部屋に戻った陽介は、ぼんやりと壁を見つめていた。視線の先には、陽介と隆男、そして典子(原田夏希)の写真。昼間の隆男の言葉が頭によみがえる。と、テーブルの上の携帯が鳴った。電話に出た陽介の耳に届いたのは、「隆男君が…今日の夕方、亡くなったって」という、涙まじりの典子の言葉だった。陽介と別れた帰り道、石段から足を踏み外し、頭を打って亡くなったというのだ。

- 仏壇に向かって手を合わせる女、柏木絵美(内山理名)。唯一の肉親である祖母を亡くして3カ月、絵美はいまだにその悲しみから立ち直れないでいた。そんな絵美の寂しさを癒してくれるのは、飼い猫のクロ。今日も絵美は、のどが乾いたらしい様子のクロに水をやりながら、「お前が人間だったらいいのにね」と話しかけるのだった。
そんなある日、激しい雨の降る夜、絵美は、行方知れずになったクロを探してさまよっていた。すると、暗がりに人影が…。みると、少年のような面差しの男(斉藤慶太)が、寒さに震えながら倒れていた。救急車を呼ぼうとするが男に止められ、かといってそのまま放っておく気にもなれず、自宅につれて帰った絵美。親身になって介抱する絵美の様子に、男は「ありがとう、絵美さん」とつぶやいた。

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- 高野伊都子
- 田中美佐子
- 高野 悟
- 渡辺いっけい
- 高野真理
- 室田恵理

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- 救急救命センターに搬送されてくる重傷者、高野伊都子(田中美佐子)、夫の悟(渡辺いっけい)、そして娘の真里(室田恵理)。救急処置の声が交錯する中、3人は生死のはざまをさまよっていた…。そして3人は、謎の声が語るメッセージとともに朝を迎える。「3人は死ぬ運命。ただし、3人のうち1人の命を犠牲にすれば、他の2人は助かる。三日後の午前0時までに誰か1人を殺しなさい。もし、そのひとりを決められなければ、全員が死ぬことになる。自殺は認めない。ここは生と死のはざまの町。誰が死ぬのか、家族会議をして決めなさい」
出演者のお名前は、現在改名、新たに襲名された方についても、出演当時のお名前を表記しております。
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