世にも奇妙な物語~2005秋の特別編~
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- 村上雅彦
- 坂口憲二
- 村上あずさ
- 山田 優
- 山岸
- 山崎 一
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- サラリーマンの村上雅彦(坂口憲二)は、毎日午後3時になると、ひどい頭痛がして、決まって8分間意識がなくなることを悩んでいた。医師・山岸(山崎一)は、「意識がなくなってしまうのは、3カ月前に妻・あずさ(山田優)を失ったショックからくるものではないか」と告げる。しかし、記憶が無くなる8分間の雅彦の行動が、周囲には自殺するように見えるという。無意識のうちに自分があずさの所に行こうとしているのではと考え始めた雅彦は、なんとか危険を回避しようとするが…。
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- 原作
- 唯川 恵(「病む月」所収
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- 集英社)
- 脚本
- 旺季志ずか
- 演出
- 佐藤祐市
- デザイナーとして成功を収め、とある受賞パーテーで大勢の人に祝福されている浅井有子(松田聖子)。会場には、7年前に結婚退職して専業主婦となり、すっかり印象の変わってしまった吉田真紗美(秋本奈緒美)の姿もあった。知人たちに取り囲まれている有子の背をジッと見つめる真紗美。数日後、有子の元に、昔、貸したままになっていた画集が真紗美から送り返されてくる。それを始まりとして、借りたままだったというスカーフ、ストッキングなどが送り返されてくるようになった。送り返してくる必要はないと丁寧に手紙を書いても、真紗美からの宅配便は、小銭、生理用品、ヘアピン、サンドイッチとエスカレートするばかり。困り果てた有子は、ついに真紗美に直談判に行くが…。
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- 原作
- 手塚治虫(「最上殿始末」
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- 実業之日本社)
- 脚本
- 飯田譲治
- 演出
- 土方政人
- 永禄3年、時は戦国時代。百姓・与吉(原田泰造)のもとに3人の武将が訪ねてくる。常々、城に召し抱えられることを夢見ていた与吉は、大喜びでついていく。一方、家老(山田明郷)から、城で報告を受けているのは殿の頼親(原田泰造=2役)。なんとその顔は、与吉と瓜二つ。実は、与吉が召し抱えられたのは、駿河の千代姫(木村多江)との祝言を控えた殿の命を狙う者から、頼親を守るため。つまり与吉は、影武者だったのだ。
やがて祝言の日がやってきた。婚礼を無事終えた影武者・与吉が、千代姫とふたりきりになると、おとなしかった千代姫が突然、刀を持って向かってくる。
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- 原作
- 今邑 彩(「穴二つ」
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- 『よもつひらさか』所収
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- 集英社)
- 脚本
- 小川みづき
- 演出
- 植田泰史
- 失業中の男・樋渡良一(椎名桔平)は、妻・亜希子(森口瑤子)の名を語って出会い系サイトで女子大生とメル友になった。しかし、女子大生というのは偽りで、その正体は42歳の男だということが判明すると、良一は二度とメールをよこすなと拒絶する。しかし、良一のことを亜希子だと思いこんだ男は、亜希子をつけねらい始め…。
- 現像液の中から浮かび上がる一枚の写真。私生活が謎に満ちた女優A(木村佳乃)。だが、彼女の服装はなぜか灰色。化粧気もなく、背景の町も無味乾燥な建物と彼女に似た服装の人ばかり……。写真を現像した青年(佐々木蔵之介)は、彼女のいる撮影所に急ぐ。インタビュー嫌いで有名な彼女が、その写真を見た途端に顔色を変え、青年を控え室に通した。そして、「それは私ではありません。それはもうひとつの国のもう一人の私です」と。にわかには信じられない様子の青年に、彼女は…。
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