
世にも奇妙な物語 春の特別編

- 貴美男(木村拓哉)は、腕のいいパパラッチ。これまで何度もスキャンダルやスクープ写真をものにしてきた。ののしられることもあるが、貴美男をスクープ写真に走らせるのは、みんなが見たがっているという自負からだった。そんなある日、貴美男は、自分が誰かに撮られているような感覚に襲われる。
この日以来、貴美男は、恋人と会っている時も、道を歩いている時も、自分に向けられたレンズが気になり出す。そして、ついに自分の部屋の鏡の裏、壁、テレビの中など、あらゆる場所にレンズがあるのを発見し…。

- 青木悟(萩原聖人)は、高級レストランから出てきたカップルの女性がハンカチを落としたのに気づき、それを拾い声をかけた。青木は、その女性、今泉紀子(伊藤裕子)に一目ぼれ。紀子は連れの男にエスコートされ去っていくが、見とれていた青木には通行車がはねた泥が当たってしまう。ついてない…青木がズボンの泥を払おうとしたところ、ポケットから一円玉が転がり落ち、見事に道路に立ってしまった。この日以来、他人に親切にすればするほど、青木にお金が舞い込むようになる。

- のぞみ(中嶋朋子)は、コーヒーに入れる砂糖でも料理の調味料でも、ついつい使いすぎてしまう癖がある。また、大阪弁を聞いただけで、じんましんが出るほどの大阪弁アレルギーの持ち主だ。そんな彼女が、大阪生まれの恋人にプロポーズされ、大阪にある彼の実家へ行くことに。大阪弁アレルギーの彼女が大阪に行くだけでも大変なことだが、なんと彼の父は「上方言語依存症候群」という、大阪弁以外を聞くと死んでしまう病気をわずらっており、のぞみは自分自身が大阪弁を話せるようになる必要に迫られる。

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- 深森和津美
- 永作博美
- 古澤
- 林 泰文
- 近藤
- 佐戸井けん太

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- 深森和津美(永作博美)は、町の集会所で、お年寄りを相手に水彩画を教えていた。一方で和津美には、物に触れると、その物が以前に見た記憶を読み取れる力を持っており、その特殊能力をいかして、これまで警察に協力してきた。そんな中、ベテラン刑事の近藤(佐戸井けん太)と、大学出のエリート古澤(林泰文)の二人が、現場に残された遺留品から犯人の情報を読み取ってほしいと、捜査協力を求めてやってくるのだが…。

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- 原作
- 渡辺浩弐(「保存状態」
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- 『バーチャル・アイドル・
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- クラブ』所収 アスペクト)
- 脚本
- 高山直也
- 演出
- 西谷 弘

- 西川慶一(渡辺謙)は、大会社の経営者であり、典型的なワンマン社長。毎日のように部下を罵倒していた。今日もリムジンに乗り、携帯電話で打ち合わせをしていたのだが、部下が思うように動かず、腹立ちまぎれに運転手と言い争いをしてしまう。運転手は我慢の限界に達し、あなたにはつていけないと、慶一もリムジンも放り出して去っていった。慶一は、仕方なくタクシーの拾える場所まで歩いていったが、気付くとどうも街の様子がおかしい。すべてが古めかしく、どこか懐かしいのだ。そう、この街は慶一が学生時代の25年前に、暮らしていた街だった。
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