世にも奇妙な物語 秋の特別編
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- 原作
- 渡辺浩弐(「浦島太郎」
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- 『マザー・ハッカー』所収
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- 幻冬舎)
- 脚本
- 戸田山雅司
- 演出
- 土方政人
- 金に苦労をしている23歳の老田和之(中居正広)は、求人雑誌で日給5万円の仕事を見つける。それはある研究所が開発した装置を体に装着し、老人の肉体を疑似体験するものだった。乗り気はしないが金のためと割り切り老人の姿となって街に出た和之は、都会の生活が、老人にとっていかに過酷なものかを痛感する。ところが、次第に老人の姿に慣れてくると、調子に乗って万引きをしてしまい…。
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- 原作
- 藤野美奈子(「友子の長い
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- 夜」『友子の場合』所収
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- 小学館)
- 脚本
- 中谷まゆみ
- 演出
- 小野原和宏
- 田村友子(ともさかりえ)は、学校の定期テストのために、一夜漬けをしようとするが、机のちょっとした汚れが気になって掃除を始めてしまう。すると、それがいつしか大掃除となり、しまいこんだマンガを出してきて読みふけったり、夜食を作り始めたりと、現実逃避がどんどんエスカレートしていく。そして結局、何も勉強をしないまま朝を迎えてしまう。
- 総合病院の院長である豪林修(佐野史郎)は、利益のためなら患者のことなど何とも思わない独善的な医師だ。若手の医師たちに対しても、毎日のように声を荒らげていた。ある日、酒に酔った豪林が一人ふらついていると、そこに奇妙なタクシーが通りかかる。そのタクシーに乗った豪林に、不気味な運転手は、職業は医師だろうと言った。死の匂いがするから分かった、と言う運転手に豪林は…。
- 高橋次郎(布施博)・順子(石田えり)夫妻は、誰にも見られずに借金取りの男を殺害して埋めてしまった。完全犯罪を成し遂げたかと思われたが、翌日、次郎がいつも通りに出社してみると、周りの人間から「殺人者の高橋さん」と呼ばれる。しかも、「殺人者」と言いながらも、態度はいたって普通なのだ。次郎は驚き、いったい誰が見ていたのか、どうして知っているのか、と疑心暗鬼に陥ってしまう。
- オーケストラ指揮者の水原栄輝(鹿賀丈史)は、腕はいいが自分のことを「マエストロ」と呼ばせるなど高慢で、自分以外の人間をまったく信用していない独裁的な男。ある時、水原の耳は、なぜか音楽だけが聴こえなくなってしまう。音楽を始めるきっかけになった母校のピアノを弾いてみても、音が聴こえてこない。それでも意地で指揮を続けていたが、愛する妻子にも逃げられた水原は、引退をよぎなくされ…。
出演者のお名前は、現在改名、新たに襲名された方についても、出演当時のお名前を表記しております。
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