世にも奇妙な物語 春の特別編
- プロボクサーの森安竜夫(柳葉敏郎)は、ライバルの堀口拳次との試合でKOを喫し、1カ月もの間意識を失っていた。しかし、意識が戻ると、すべてのことが遅く見えるようになっていた。練習試合でも、相手の動きが遅く感じる。そこにパンチを合わせられる竜夫の動きは、どんどん速くなっていく。誰よりも速い動きを手に入れた竜夫は、連勝街道をひた走る。
- 千春(菊池桃子)は、小夏(相原勇)とともに漫才コンビを組んでいるが、ボケ役の千春が下手なばっかりに、客席はいつもしらけムード。周囲は小夏にソロデビューを進めるほどだった。ある日、恋人の隆(野々村真)とヤケ酒を飲んだ帰りに、千春は公園の噴水の前で「誰か、私に笑いを与えてよ!」と叫んでしまう。すると、翌日から異変が。何をやっても、お客さんが大ウケしてくれるのだ。
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- 原作
- 高井 信 (「世にも奇遇な物
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- 語」『奇妙劇場 vol.1 十一
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- の物語』所収 太田出版)
- 脚本
- 田辺 満
- 演出
- 鈴木雅之
- 水野武(片岡鶴太郎)と妻・晴子(芦川よしみ)は、高台にあるマンションに引っ越した。翌朝、隣室の主人とあいさつを交わした水野は、その相手も昨日引っ越してきたばかりで、しかも同姓同名と聞き驚く。さらにオフィスも隣同士で、ふと気がつくと、いつも彼が側にいるようになってしまう。次から次へと出てくる共通点。恐ろしくなった水野は…。
- 佐久間竜子(南果歩)は、恋人の清水からプロポーズされたその夜、家で激しい頭痛に襲われる。彼女は信頼している相手が嘘をつくと、頭に激痛が走るのだった。竜子には、清水が別の女と一緒にいるのがはっきりと見えていた。「嘘つき」とつぶやく竜子。翌日、清水は死体で見つかった。刑事(西岡徳馬)は、竜子に目をつけるのだが…。
- 花田力夫(陣内孝則)は、売れない役者。ドラマのエキストラばかりやっている。目立ちたがり屋の性格から、オーバーアクトを繰り返しNGを連発。監督からいつも怒鳴られていた。ある日、カラオケバーでマイクを独占していると、別の客とケンカになり、簡単にノックアウトされてしまう。部屋に戻った力夫は、「存在感」と書かれた張り紙を破り捨てるのであった。
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