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心霊内科医 稲生知性2

心霊内科医 稲生知性2

心霊内科医 稲生知性2
4夜連続放送
12月26日(火)24:25~24:55
12月27日(水)24:05~24:35
12月28日(木)24:50~25:20
12月29日(金)24:55~25:25

イントロダクション

画像稲生知性:じろう(シソンヌ) 都内にある古いビルの中に、「稲生心療内科」という古びた看板が掲げられた診療所がある。診療所の主の名は稲生知性。医師免許を持った立派な心療内科医だが、稲生の元には、原因不明の身体の不調に悩む患者が訪れる。患者を連れてくるのは、稲生の医学部時代の同期で精神科医の中岡俊子(伊勢佳世)。中岡は、自らが経営する心療内科クリニックに訪れる患者の中で、自分の手には負えない患者を稲生の元へ案内するのだ。

稲生は人とは違う能力を持っている。それは「患者に取り憑(つ)いた怨霊が見え、会話ができる」というもの。稲生が患者を診察するとすぐそこに怨霊の姿が現れる。身体の不調は怨霊がその患者に取り憑き、霊障を起こしていたことが原因だった。“心霊内科医”である稲生知性の診察方法は、人間と怨霊、両方に対する、徹底的な問診である。なぜ取り憑いたのか?または、なぜ取り憑かれたのか?原因は人間、または怨霊どちらかにある。怨霊が取り憑くには、必ず理由がある。しかし問題なのは、人間も怨霊も、本当のことを言っているとは限らないことだ。怨霊はこの患者に殺されたと訴える。しかし患者に聞くと殺してなどいないと無実を訴える。嘘(うそ)を吐(つ)いているのは人間か?それとも怨霊か?まるで刑事か探偵か弁護士のように患者と怨霊、双方の言い分を聞いて、どちらが嘘を吐いているのか暴き、真相を突き止めていく!稲生と患者、そして怨霊の心理戦が始まる…!

じろう(シソンヌ)、豊本明長(東京03) 浜野謙太、じろう(シソンヌ)

あらすじ

第1夜

会社員の関口渉(豊本明長)は半年前、妻・彩佳を病気で亡くしてから、身体が異変に見舞われた。吐き気、眩暈(めまい)、そして異様な息苦しさ。いくつかの病院を受診したが、原因は全く見付け出せなかった。さらに数週間前から、死んだ妻・彩佳の幽霊を見るようになった。最初は夢枕に立ち、そのうち鏡の中やガラスなど、所かまわず写り込むようになった。関口は精神を病んだと考え、中岡俊子(伊勢佳世)のクリニックを訪れたが、中岡は霊障の疑いがあるとみて稲生(じろう)のクリニックに連れてきたのだ。

「では診察を始めます」精神を集中し、眼を一度閉じ、開ける稲生。すると関口の背後に顔色の悪い女の怨霊が現れた。恨みがましさを湛(たた)えた双眸(そうぼう)を暗く光らせている。「君は誰だ?」怨霊は関口の妻・彩佳だと名乗った。稲生が女の怨霊のことを告げると、関口は恐怖に震えだした。「なんで彩佳が…」すると彩佳の怨霊が叫んだ。「おまえに毒を盛られ、殺されたからだ!」 彩佳の怨霊は、夫である関口が毎日少量の毒を自分に飲ませ、病気に見せかけて殺した、と訴えるが、関口は否定する。「彩佳は病気で死んだんです。死亡診断書も持っています!」 しかし彩佳の怨霊は譲らない。その瞬間、関口は首を押さえ、悲鳴を上げた。彩佳の怨霊が関口の首を鬼の形相で締め上げていたのだ。関口は子供のように泣き叫ぶ。「助けてくれ…」 稲生は一旦怨霊を消すべく、ブラインドを開けようと窓際へ近付く。その刹那、稲生は彩佳以外の怨霊の気配を感じたが、ブラインドから光が差し込むと、怨霊の気配は全て消えた。関口は苦しみからは解放されたが、涙を流していた。「なんでこんなことを…俺は本当に愛していたのに…」 そして、2回目の診察で新たな展開が起きる。関口の背後には変わらず彩佳の怨霊が立っていたが、その後ろ、診察室の端にはもう1人の女の怨霊が蹲って(うずくばって)いた―――

第2夜

フリーのWEBライターをしている藤木七海は3カ月ほど前から、理由もなく腕や足が赤く腫れる現象に悩んでいた。それはまるで火傷のように熱く、痛みを伴う。皮膚科を回ったが、理由は全く見付からない。そして1カ月ほど前から、心霊写真を撮ってしまうようになった。七海がスマホで撮った写真が “心霊写真”化してしまうのである。レンズを向けた自分の背後や風景の片隅に、得体のしれない黒い影のような男が写り込む。男は全身が黒く汚れていて、眼だけが白く見開かれていた。ある皮膚科で精神的なものではと指摘され、七海は中岡のクリニックを訪ね、霊障と判断した中岡が稲生の元に連れてきたのだ。

「では診察を始めます」 稲生が眼を閉じ、開けると、背後に心霊写真に写っていた男と同ように黒く煤(すす)けた顔の怨霊が出現した。男の肌はまるで炭のような汚れに覆われており、所々赤く爛(ただ)れていた。「おまえは誰だ」 稲生が聞くと、男は、篠田正紀(浜野謙太)だと答えた。「俺は、3カ月前にこの世を去るまで七海と不倫していた」稲生が、篠田と不倫していたのかと聞くと、七海はこう答えた。「確かに1年前までは正紀と付き合っていたけど、奥さんがいるって分かってからは、別れました。だけど正紀は別れたくないと言ってストーカーになったから私は逃げた。だから、正紀が今、死んでようが、生きてようが、私にはもう関係ない事なんです!」 すると篠田の怨霊は怒りに顔を歪ませ、七海の両腕を掴んだ。すると七海の額から汗が噴き出した。「熱い!痛い!」七海を掴む手に力を込めながら、篠田の怨霊は言った。「俺は3カ月前、自宅に放火され、生きながら火事で焼かれて死んだ」 篠田の自宅に火を付けた放火犯はまだ見つかっていないという。「俺が味わった苦しみを味あわせてやりたい。俺の家に火を付けたのは、この嘘つき女だからだ」 七海は苦しみながらも必死で否定する。「私は放火なんてしていない…見たの?私が火を付けたところを…」 ――誰が嘘を吐いているのか? 人間と怨霊の攻防が始まる!

第3夜、第4夜

中岡俊子(伊勢佳世)が行列スイーツを手土産に、新しい患者を連れてくる。患者は内山詩織(星野真里)。顔色はかなり悪く、憔悴(しょうすい)しきった様子。中岡が元気づけるように詩織に向かって話し掛ける。「知性、きっと驚くわよ」 実は詩織は中岡と稲生(じろう)と髙橋(中村鶴松)の大学の同級生。中退しているので医者にはならなかった。数日前、詩織は突如、中岡のクリニックを訪ねていた。16年振りの再会だった。稲生は詩織に告げる。「君には赤崎理沙と名乗る若い女の怨霊が取り憑いている」と。詩織は「誰?」と言う。赤崎理沙は、今から16年前、大学4年の秋に行方不明になっていた。詩織には、16年間消息不明の同級生の怨霊が取り憑(つ)いていた――。

コメント

◆第1夜ゲスト・豊本明長(東京03)

お笑いじゃない現場でのシソンヌのじろう君と一緒で嬉しかったですし、撮影中は、ホラー特有の撮り方が新鮮でした。そしてなによりストーリー展開に驚いたり、個人的に気持ちが忙しい現場でした。結果どんな仕上がりになるのか、オンエアが楽しみです。

◆第1夜ゲスト・道上珠妃(ダウ90000)

個人でドラマに出させて頂くのは今回が初めてで、ましてやホラードラマという普段は触れる事が余りない作品だったので新鮮でした。まさかじろうさんと豊本さんとドラマで共演するとは思っていなかったので驚きましたが、手に汗握りながらもとても楽しく臨みました。普段から方々でたくさん怒っていて良かったです!是非ご覧ください!

◆第2夜ゲスト・浜野謙太

演じる役の気持ちや状態にどうにかしてアプローチするというのをドラマの仕事においては楽しんでやるのですが、怨霊の気持ちというのは本当に謎すぎました。ただ、監督が歌舞伎の定型としてたまにある構図なのだとおっしゃっていてそれが妙に腑(ふ)に落ち、篠田に乗っ取られたような感じで不思議な感覚を楽しめました。

◆第3夜、第4夜ゲスト・星野真里

素敵なご縁に恵まれ、この作品に参加することができました。撮影はただただ一言。楽しかった!!頑張った1年の終わりです。どうぞ力を抜いてご覧ください。やってくるのはゾワゾワなのか、ハラハラなのか、それともクスクスなのでしょうか。新しい年へと続く素敵(すてき)な時間となりますように。

出演者・スタッフ

出演者

稲生知性 … じろう(シソンヌ)
中岡俊子 … 伊勢佳世
小池志摩子 … 平田敦子
髙橋守 … 中村鶴松

【ゲスト出演者】
第1夜:豊本明長(東京03)、佐久間麻由、尾碕真花、道上珠妃(ダウ90000)

第2夜:浜野謙太、安藤輪子、梶原ひかり、金井浩人

第3夜:星野真里、安藤 聖、安藤輪子、梶原ひかり、金井浩人、大田 路

第4夜:星野真里、安藤 聖、大田 路

スタッフ

【主題歌】
『フレンドリー』サカナクション(NF Records/ビクターエンタテインメント)
(アルバム 『アダプト』 収録曲)

【音楽】
戸田有里子

【企画・演出】
松木創(共同テレビ)

【脚本】
池田テツヒロ、松木創(共同テレビ)

【プロデュース】
安永英樹(フジテレビ)

【プロデューサー】
齋藤理恵子(共同テレビ)

番組へのメッセージ