古い一軒家にひとりで住む高齢男性の川田(秋間登)が、首を絞めて殺された。発見したのは、友人の戸村(坪谷隆寛)で、戸村は川田が飼っていたピラニアを見せてもらうため自宅を訪ねた、と証言した。
須藤(渡部篤郎)と圭子(橋本環奈)は、ピラニア保護のため川田宅へ。そこで、日塔(長谷川朝晴)から、水槽の底に沈んでいるものを取るよう指示される。圭子が取ると、それは、戸村が勤める宅配会社の社章だった。石松(三浦翔平)は、戸村がピラニアを巡り川田ともめていたこと、さらに、周囲の防犯カメラに、戸村が川田の家に石を投げつける様子も映っていた、と説明した。
事件からさかのぼること2週間前、川田宅の近所の公園の池にピラニアが放流され、その後、区役所に「公園で遊ぶ子どもの声がうるさい」と苦情が寄せられるという騒動が起こっていた。須藤は、この“いかにも川田の犯行”と思える事件の流れを不審に思う。
川田宅の水槽を見ていた圭子は、「ナッテリー」という初心者向けのピラニアの状態が悪いことに気づく。水槽や設備が新しいのを見ても、ピラニア飼育のベテランの川田がナッテリーを飼い始めるとは思えない、と圭子は須藤に話した。ふたりは、近くでピラニアを扱っているペットショップへ行き、オーナーの草野(夕輝壽太)に聞くと、草野は川田をよく知っていると答えた。やがて、動物に関する知識が豊富な草野と圭子は意気投合し、草野は圭子をデートに誘う。