台本をお読みになって最初に感じたことは?
裁判ものとしては、いままでに見たことがないような内容や展開が詰め込まれていて、「こういうことが実際にあるのか!?」と驚かされました。とても面白いと思うと同時に、挑戦的なドラマだとも思いました。
主任書記官の川添というキャラクターを演じるにあたって、特に意識された点は?
裁判官の入間みちお(竹野内豊)と若い書記官たちの間に挟まれてあたふたする感じと、だからといって決してみちおを嫌いなわけではなく、むしろ好きだからこそやってしまう、という思いの両方を大事にしながら演じています。
川添さんは、みちおの言動によって一番迷惑を被っている存在ですからね。
毎回毎回、酷いですよね(笑)。
この現場で、みちお役の竹野内豊さん、坂間役の黒木華さんとお芝居をされてみての印象は?
黒木さんとは何度か共演させていただいているんですけど、今回も彼女らしい集中力でお芝居をされていて、やっぱり良い女優さんだな、と再確認しました。竹野内さんとは今回初めてでしたが、とても紳士な方だし、しかも真摯な姿勢でやっているし、お芝居はナチュラルだし、素敵だと思いました。まさに、入間みちおにぴったりのスタンスだと思います。声も良くて、殊更に強調しなくてもセリフが染み入るように伝わってきますからね。
これまでの撮影を通じて、特に印象に残っていることは?
本当に印象に残っていることは口にできないのでお話できる範囲で言うと(笑)、こんなコロナ禍の状況なので、みんなで食事に行くことが出来なかったんです。それがずっと引っかかっていたんですけど、そんな中で石倉(新田真剣佑)くんの実家『そば処いしくら』に集まって食事をしたりするシーンがありますよね。あのシーンの度に、みんなでいろいろとディスカッションをするようになって。みんなもきっと、そういうことが重要だと思ったんでしょうね。『いしくら』のシーンを重ねる度に話が盛り上がっていったし、そうすると次のシーンにも良い効果があったりしたので良かったですね。良いチームですよ。
今はスタジオでのお昼もそれぞれ一人で食べるような状況ですからね。
本当は焼肉とか行きたいですよ(笑)。そうすると、最初からのチームワークが全然違うんです!みんな役者だから、そんなことをしなくても演じることはもちろん出来るんですけど、自然に出てくる部分とかはやっぱり違うんです。ましてや“イチケイ”は普段からツッコミあっているようなチームですからね。しかも、凄く特殊なチームじゃないですか。全員“変人”だしね(笑)。
最後に、ドラマを応援してくれている視聴者のみなさんへ、メッセージをお願いします。
裁判ものだと思って煙たがっている人もいるかもしれないですけど、途中からでも良いのでとにかく見ていただきたいです。必ず引き込まれると思いますし、「裁判官がこんなこと、やってもいいんだ!?」という驚きもあると思います。きっと、「こういう裁判官がいれば良いのに」と思うはずです。最後まで応援していただけたら嬉しいです。

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